安全で楽しい登山を目指して

92 第3編 登山の技術と知識を身に付けよう 本章に関する練習問題 ① 高校生の山岳部員に多い身体トラブルの中で,脚筋力の不足によって起こりやすいものを3つ選べ。 (ア)上りで心臓や肺が苦しい (イ)下りで脚がガクガクになる (ウ)ザックによる肩こりや腕のしびれ (エ)脚の筋肉の痙攣 (オ)膝の痛み (カ)腰の痛み (キ)靴擦れ (ク)むくみ (ケ)高山病 ② 下りで脚がガクガクになりやすいと訴える生徒がいた場合,それを改善するためのトレーニングとして相対的に効 果の高いものを 3 つ選べ。 (ア)ウォーキング (イ)ランニング (ウ)階段昇降 (エ)水泳 (オ)近郊の低山を歩く (カ)脚の筋力トレーニング ③ 高校生が行う登山は7~8メッツの運動強度で行われることが多い。下界でこの強度に対応するためのトレーニン グを行う場合,強度不足で適さないのものを 3 つ選べ。 (ア)ウォーキング (イ)ジョギング (ウ)ランニング (エ)バドミントン (オ)野球 (カ)サッカー (キ)ラグビー (ク)柔道 ④ 主観的運動強度は,疲労しにくい登高ペースを把握するのに役立つ。疲労せず,かつ効率よく歩くために最適な感 覚を1つ選べ。 (ア)非常に楽 (イ)かなり楽 (ウ)きつさを感じる手前 (エ)ややきつい (オ)きつい (カ)かなりきつい ⑤ 五大栄養素はいずれも生命維持のために重要だが,日帰り~数日間の登山において,不足しないよう特に注意を払 わなければならないものを 1 つ選べ。 (ア)炭水化物 (イ)脂肪 (ウ)タンパク質 (エ)ビタミン (オ)ミネラル ⑥ 富士山に登る際,高度による障害が起こりやすい登り方を2つ選べ。 (ア)バスで五合目まで行き日帰りで往復する (イ)五合目で 1 泊して翌日から登り始める (ウ)五合目に到着したら 1 時間ほど休憩した後に登山を開始する (エ)酸素を身体に多く取り込むためになるべく速く歩く (オ)事前に 2,000 m程度の山に出かけて順応トレーニングをしておく ⑦ ある日帰り登山コースの「コース定数」を求めたところ30だった。体重60㎏の人が10㎏の荷物を身につけてこ のコースで登山をすると,どれだけのエネルギーを消費することになるか。正しいものを 1 つ選べ。 (ア)1,500kcal (イ)1,800kcal (ウ)2,100kcal (エ)2,400kcal (オ)2,700kcal 解答 ①(イ)下りで脚がガクガクになる(エ)脚の筋肉の痙攣(オ)膝の痛み,②(ウ)階段昇降(オ)近郊の低山を歩く(カ)脚の筋力トレー ニング,③(ア)ウォーキング(エ)バドミントン(オ)野球,④(ウ)きつさを感じる手前,⑤(ア)炭水化物,⑥(ア)バスで五 合目まで行き日帰りで往復する(エ)酸素を身体に多く取り込むためになるべく速く歩く,⑦(ウ)2,100kcal

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