安全で楽しい登山を目指して

185 資料3 4 ・ 講習会を安全かつ実効的に遂行し、ベストプラクティスにより完結させようとする講師 間の協働意識とチームワークが欠けていた。 ・ 講習会本部は単独体制で常に無線機を携行しておらず、携帯電話が寒さで起動しな かったり、無線機のバッテリー切れなどの通信機器管理の不備もあり、救助要請が大 幅に遅延した。 ・ 参加者全員の情報や保護者の連絡先の一覧が作成・携行されておらず、警察、消防、 山岳救助隊、生徒の保護者、引率教員の家族等に誰が連絡するのかといった緊急時の 連絡体制も未整備であった。 ・ 本件講習会では参加者がビーコンやプローブを装備しておらず、シャベルも常に携 行していなかった。 ・ 雪山活動における危機管理(リスクマネジメント)の視点が欠落していた。 ・ 近隣(地域)の校長等のチームによる支援など、緊急対応のための支援体制が未整 備であった。 ・ 危機管理のための教職員研修が不十分であった。 ・ 心のケアについて、中・長期的に継続する体制づくりと、時季を考慮した実施が課 題である。 ・ 高体連や各高校における危機管理マニュアルについて、専門家等の助言や支援によ る作成・改善が喫緊の課題である。 ・ 県教育委員会による高体連が行う事業のチェックや指導者への情報提供が不足して いる。 ・ 各学校における生徒や保護者の不安を払拭するための丁寧な説明が不足している。 3 事故発生時の状況及び対応 4 初期対応時(事故発生直後~事故後一週間程度)の取組 5 初期対応後から現在までの取組

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