安全で楽しい登山を目指して

184 参考資料 3 ○ 当委員会では、調査・検証によって判明した事実関係や問題点について、平成29年 6月30日に第一次報告として提出済み。 ○ 最終報告では第一次報告の骨格は維持しつつも、本件事故に関する事実や問題点に ついて、第一次報告後に実施した調査結果などを踏まえ、第一次報告の記載に加除修 正を行うとともに、論点に基づいた分析、まとめ及び事故を繰り返さないための提言 を加えている。 Ⅱ 主な問題点等 ・ 伝統的行事であることから生じる慣れにより、講習会の計画について安全確保の観 点から検討が不十分であった。 ・ 本件講習会は、登山計画審査会の審査対象とされておらず、県教育委員会による チェック機能が欠落していた。 ・ 班構成における生徒と講師の所属が一致しておらず、講師が生徒に対し統率力を発 揮できる体制が構築されていなかった。 ・ 講習会全体における責任体制が整備されておらず、計画変更の際の意思決定方法や 決定事項の伝達方法が不明確であった。 ・ 講習会終了後に事故事例やヒヤリハット事例を集積、共有しておらず、十分な反省 や改善策の検討・引継が行われていなかった。 ・ 講師の具体的な選定基準が設けられておらず、決定方法も曖昧であった。 ・ 的確な代替案を事前に準備しないまま計画変更を行った。 ・ 計画変更に当たり、気象等に関わる情報収集が不十分で、専門家の助言を求めなかっ た。 ・ 計画変更後の訓練の目的、行動範囲、危険箇所、各班のルート等の重要事項が不明確 であり、各教員間で情報共有がされていなかった。 ・ 講師等の雪崩に関する理解が不足しており、訓練における適切な指示が欠けていた。 1 高体連、同登山専門部、春山安全登山講習会等の体制、運営等の状況 2 当日の活動状況 4 最終報告と第一次報告の関係

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