安全で楽しい登山を目指して

177 資料2 ○計画の事前審査 ・主催者は、教育委員会、私立学校主管部局及び各都道府県高体連等が連携して設 置する登山計画審査会(仮称)において、事前に可能性のある行動範囲と行動内 容に関する登山計画の審査を受けること。 ・登山計画審査会(仮称)は、提出された計画について、安全性に疑義があると判 断されるときは、当該事項を指摘するとともに、その改善策を提案すること。 ・主催者は、登山計画に関し、登山計画審査会(仮称)から指摘を受けたときは、 必要な改善策を講じた上で、再度審査を受けること。 ○登山計画書(登山届)の提出 ・主催者は、作成した登山計画書又は登山届を警察等の関係機関に提出すること。 ②当日の活動 ○活動の範囲と目的の明確化 ・主催者は、活動前に参加生徒の所属・氏名・人数等を確認するとともに、当日の 活動目的を明確にし、指導者間で認識を共有し、参加者への伝達・情報共有を徹 底すること。 ・主催者は、気象条件の変化等により予定していた計画を変更する場合においては、 事前に計画され、関係機関に届けられた荒天時の計画に従って行動することを原 則とする。なお、事前に計画されていない行動が事故発生の原因となる可能性が 高まることについての認識を関係者間で共有すること。 ○気象状況等の情報収集 ・主催者は、当日の活動内容について、気象状況及び参加生徒の体力、技能及び心 理的変化等を十分に把握した上で、計画変更の必要性について複数の指導者で検 討し決定すること。 ○適切な実施体制の構築 ・主催者は、複数引率者の体制や本部の組織体制(意思決定含む)を適切に構築す ること。また、活動中においても引率者間や本部と引率者間のコミュニケーショ ンを密に行い、必要な情報を共有すること。なお、当日の指導体制が十分に整わ ない場合には、外部専門家等の協力を得ること。 ○必要な装備の携行 ・主催者は、活動目的や場所に適した装備品等(食糧、通信機器を含む)を携行す ること。 ○高いレベルの安全への配慮 ・主催者及び引率者は、活動中に生じる恐れの危険から生徒を保護すべき高いレベ ルの安全配慮が求められるため、仮に生徒の希望があったとしても、事前に確認 した内容や方法、活動範囲を逸脱しないようにすること。 ○緊急連絡先の携行 ・主催者は、緊急時の連絡先を整備(警察消防等の関係機関を含む)携行すること。 ③活動後の報告 ○活動結果の報告、共有 ・主催者は、活動終了後速やかに、教育委員会に活動報告(ヒヤリハット事例は必 ず含めること)を提出すること。教育委員会は、各都道府県高体連等と連携し活 5

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