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8 に地方の中小規模の旅館・ホテルなどにおける観光産業 の人手不足への対応として、働く意欲のある女性やシニ ア、就職氷河期世代の活用といった休眠市場への検討 を目的とし、地域が一体となって取り組んでいます。 ―今後、地方都市へ訪日外国人旅行者が増えると予 測される中で、従来の観光型からモノ作りや忍者など の体験型、そしてこれからは日本人の生活そのものを 体験したいというように日本における旅のスタイルが 変化しています。日本の観光産業の活性化において 地方都市の人材改革、育成は欠かせません。 小熊 日本の各地域では多くの観光資源を有していなが ら、それを商品化できていないケースが多いですね。今 後の訪日外国人旅行者の増加・旅行消費額の増加に向 けては、これらの観光資源をしっかり磨き上げていくととも に、それらの魅力をしっかりと発信できる人材を育成してい く必要があると思います。 林 地方都市の観光活性には「観光資源」を見つけ 出すことだと考えます。また日本は東西南北に長い国土、 四季による景観や四季が織りなす食文化など気候、自然、 食、文化(おもてなし)など、観光地として恵まれた環境 にあります。ある意味、恵まれすぎてその地域ならではの ものが見出しにくい状況でもあります。ほかの地域にはな い生産品や伝統工芸品や工場や施設など、それらを「観 光資源」ととらえれば都市に商品を卸すだけでなく、その 土地の資源として輝かせることができます。資源を輝かせ ることがその地域ならではのモノ、コトとして観光誘客につ なげることができるのです。40 年前、日本人は「エコノミッ クアニマル」と揶揄されていました。生産することに集中 し、戦後、経済大国として発展したのですが、その一方 で日本ならではの文化を輸出していなかったのです。単な る観光ではなく地域が連携し、日本の文化を観光資源と して輝かせていくことにより収益を上げ、その収益をさらに 観光資源の輝きに投資することで地方部における観光振 興につながるのだと思います。 ―全国的に富裕層観光が注目されています。政府で は50 のラグジュアリーホテルの建設に向けて財政支

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