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26 「Beyond2020から2030SDGs に向けて 宿泊施設関連業界が向かうところ!」 「SDGs知っていますか? 2030年まで続く様々な国際イベントとSDGs」 世界中で SDGs に向けた動きが活発化しています。 その中で、日本は 2020 年に東京オリンピック・パラリンピック大会(以下、東京五輪)を迎えます。 そして、そこから 2030 年 SDGs のゴール=外国人観光客 6,000 万人のゴールに向かい動き始めるのです。 本稿では、まさに宿泊施設が直面する SDGs に関してまとめました。 1 第一弾 連載 <Beyond2020 からはじまる ゴールデンスポーツイヤーズ> じつは、昨年度のラグビーワールドカップからはじまったゴール デンスポーツイヤーズとSDGsは密接に関わってきます。その 幕開けが 2020 東京五輪なのです。オリンピック・パラリンピッ ク競技大会は、世界最大規模のスポーツイベントであり、その 影響は環境・社会・経済に、また開催国のみならず世界にま で広く及ぶことから、持続可能性に配慮した大会の準備・運 営が求められます。 東京 2020 の大会WEBにも以下のように明記されています。 東京 2020 大会の持続可能性コンセプト 日本は、気候変動や天然資源の枯渇、差別等の人権問題 等、持続可能性に関する世界共通の課題に直面しています。 東京 2020 大会は、「Be better, together /より良い未来 へ、ともに進もう。」をコンセプトとし、持続可能な社会の実現 に向け、課題解決のモデルを国内外に示していきます。 また、地球及び人間の未来を見据え、国連の「持続可能 な開発目標(SDGs)」に貢献するとともに、将来の大会や国 内外に広く継承されるよう取り組んでいきます。事実これにも基 づいた具体策として、5つの主要テーマと調達コードがあります。 この調達コードに関しては、連載の「食の SDGs」で詳細 をお届けいたします。 参照:https://tokyo2020.org/jp/games/sustainability/ 重要なポイントは、この「持続可能な開発目標(SDGs)」 が求められているのは、東京オリンピック組織委員会や東京都 や国だけでなく、我々日本の全ての事業者にも求められている ことを認識しなければいけません。 そして、2020からはじまるゴールデンスポーツイヤーズは、まず は、東京五輪後の 2020 年 11月19日〜 22日(岐阜、愛知) に10 年ぶりに日本で開催される世界ラリー選手権ラリージャパ ン(2010 年北海道で開催されたラリージャパンで47 万人動 員)から始まり、https://rally-japan.jp/ 翌 2021 年 5月には、 生涯スポーツの世界大会ワールドマスターズゲームズ 2021 関 西が開催されます。このイベントの参加者の多くは、まさに時間 とお金に余裕のある生涯スポーツ愛好者である富裕層の方々 です。国外参加者数:20,000 人 国内参加者数:30,000 人 https://wmg2021.jp/ そして、2025 年 EXPO2025OSAKA「いのち輝く未来社 会のデザイン」〜 DESIGNING FUTURE SOCIETY FOR OUR LIVES 〜(開催期間:2025 年 4月13日〜 10月13 日開催場所:大阪 夢洲(ゆめしま)想定入場者数 : 約 2,800 万人)の場合は、大会期間だけでも6ヶ月で、パビリオン建設 準備も入れると約1年間は多くの外国人関係者が来日します。 そして、2026年には、日本版IRが開業します。統合型リゾート(と うごうがたリゾート、英 : Integrated Resort、略称:IR)とは、 国際会議場・展示施設などのMICE 施設、ホテル、商業施設 (ショッピングモール)、レストラン、劇場、映画館、アミューズ メントパーク、スポーツ施設、温浴施設などと一体になった複 合観光集客施設です。そこには、世界中から富裕層やビジネ スマン、観光客が訪れます。 高橋 敏也氏 (一社)メイドインジャパン・ハラール支援協会 会長

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