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14 ると約 5 時間の余暇を得ることができる。5 時間の余 暇における観光収入も上げられるというわけだ。 わずか 3 カ月で「手ぶら観光」の 仕組み構築 このサイクルを作り上げていくために、すでに成田 空港や関西国際空港で実施されているエアポートサー ビス(ホテルから空港への荷物配送)を展開している Airporterと提携している全日空商事が参画。那覇空 港ビルディングとの交渉により2019 年 3月より国際 線、保安検査所近くに設置しているカウンターを活用 することになった。物流においては沖縄タイムスが参 画、日中空いている新聞を運ぶためのトラックを荷物 配送として活用することになった。これにより空港内で の荷物預かりとチェックイン、そして荷物の配送を実現 できる構図ができあがった。これは昨年11月のことで、 わずか数カ月のスピード力だ。 加えて本来はタップと競合するダイナテックも組める ところは組んでいくべきという判断から「手ぶら観光」 に参画した。今年の秋、那覇空港で実証実験を行な い、早々に稼働させていく計画だ。 「5 社が1つの方向に向かって協業していくために は、常にお互いの方向性を確かめています。それぞれ が考える“ 成功とは何か ”ということです。1社だけ良 くてもこの協業は継続できません。関わる5 社が皆、 納得できる結果を得られるために密に情報交換、意 見交換していくことが大切です。問題や課題にぶつ かったときに、それを打開するための案や意見を交わし て解決策を見出していけるようにしていくことが、この 仕組みを持続させ、より発展的にするために必要だと 考えています。課題として有料サービスに対するプラス アルファのメリットがほしいところ」(㈱タップ 沖縄事業 所 事業所長 高橋拡行氏) 「私たちはオートメーションの独自技術を通じて、人々 がより創造的な分野に時間を使えるようイノベーション を起こしてまいりました。例えば、今では当たり前となっ ていますが、駅の自動改札機や自動券売機の開発を 通じて、世界初の無人駅システムを実現しています。 これらのノウハウを集結し、弊社は業界の課題である 労働力不足の解決策の自動チェックイン機の開発を行 いました。今回は自動チェックイン機の技術を用いて 空港におけるプレチェックインサービスに取り組みます。 JARC REPORT

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