なんぶの里人 Vol.1

6 1 10 20 30 1 30 I 移住 NANBU no SATOBITO Text = Hirofumi Maeyama きっかけは農業研修から 鳥取県立農業大学校で4ヶ月の農 業研修プロ グラム『アグリチャレンジ研修』を 受けたこと がきっかけで、地域おこし協力隊の 制度につい て知り、とんとん 拍子で南部町に 移住するこ とが決まった立 元さん。大阪出身 にも関わら ず、幼い頃から自然に囲まれているのが好きで、 自分の肌に合っているのも田舎の環境だという。 中学や高校では生物や自然に関して は熱中して 勉強していたそうだ。そんな感覚を持った立元さ んだからこそ、自然と常に触れ合っていられる仕 事である農業に興味を持ったのも不 思議ではな い。南部町に来て不便なことがある か問いかけ ると、「大阪よりも住みやすい。車とネット環境 さえあれば南部町は大丈夫。全く不便ではない。」 と語った。 人との繋がりが大事 彼から農業の話を聞いていると、しきりに言っ ていた言葉。「農業は一人じゃできな い。人と の繋がりが鍵になる。」 農業を始めるにあたって、 まずは土地、そしてたくさんの技術 習得や機械 設備が必要になってくる。その時に 活きてくる のが〝繋がり〟だそうだ。 「農業は困難だらけ。困った時に手 を貸してく れたり、相談に乗ってくれたりす 人がいると とても助かる。」 それを体現するかのように、農業関 係の繋が りはもちろんのこと、地域のお祭り やイベント などに積極的に参加をして、繋がり を作ってい るそうだ。 将来は自分で農業をやること 立元さんに夢を尋ねると、 「自分で農業をし、ゆくゆくは会社も作りたい。 そのために、地域おこし協力隊の任期中にはしっ かり下地づくりをしたい。」と語ってくれた。 具 体的には、お金を貯めることや技術習得 、そして先 ほども言ってい繋がりづ くり。彼には将来を見据 えたしっかりとしたプランがある。 「今は部分的な作業で学ばせてもらっている。こ の任期で成し遂げたいのは から まで全部自分 で作ってみたい。」 それを横で聞いていた若社長さんは、 「鳥取農業という産業に目をつ けてやるのはとて も面白いことだと思う。土地が広いし、人の繋が りの面でも田舎が有利。農業は結局一人ではでき ない。試行錯誤しなら農業というものを学んで いって欲しい。」 と彼にエールを送った。 〜 代の若い社員が半数以上で、活気のある 株式会社 『福成農園』。そんな中で、 次産業を 盛り上げようと、楽しみながらも奮闘している立 元さんの今後がとても楽しみある。 平成 年から地域おこし協力隊として南部町 に移住した、町の若者の人口率を上げる貴重 な存在。ネギを中心に、野菜を栽培する株式 会社『福成農園』で、就農の夢に向かって日々 農業に勤しんでいる。 就農の夢に向かって大阪から ターン! 立た ち も と 元 隆た か ひ ろ 裕さん

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