なんぶの里人 Vol.1

5 café 26 9chaiR café 10 Minato café 七草 西伯郡南部町鴨部 82 TEL. 080-4673-6370 OPEN 水曜 13:00〜17:00 カフェ営業 木曜〜土曜 11:30〜17:00 通常営業 第1・第3日曜 8:00〜11:00 モーニング営業 CLOSE 日曜〜火曜 WEB https://nana-kusa.jp 0 からコーヒー研究所 西伯郡南部町鴨部 82 TEL. 090-4105-4158 OPEN 10:30〜17:00 CLOSE 不定休 WEB https://zerocoffee.jp Text : Mai Habata るものは彩にあふれ、素材の味を知る新しい発見 や驚きとともに安心感に包まれている。 「人が集い、来た人がみんな笑顔になって帰って いく。そんな場所になったらいいな。」店のキッ チンからのぞく佳世さんの笑顔は、まさに来る人 を元気にする太陽のようだ。 『0からコーヒー研究所』が できるまで 一方、雅人さんが珈琲豆の焙煎を始めたのは、 2人が東京から鳥取へ戻ってきた頃。東京では設 備・配管の仕事をしていた雅人さん。休日にはカ フェ巡りや、ご近所の焙煎屋さんにオリジナルの ブレンドを発注していたほど普段から自分で珈琲 を淹れることは日常だった。 瀧山さん夫妻が鳥取に戻って来た当時は、珈琲 豆の焙煎屋はあまりなく、それなら自分で豆を煎 ろうと趣味で始めたのが焙煎のきかけ。そして 佳世さんが七草始めようになり、自家焙煎し 『 七草』ができるまで 中学生の頃からお菓子作りが好きだったという 佳世さん。東京ではバイトをしながら製菓学校に 通い、 歳の時に縁あって世田谷の小さなアパー トで『 』というカフェを 営業し始めた。 カフェを始めて4年程経った頃、店の更新時期と その先のことを考えるタイミングが重なり、雅人 さんの実家のある南部町に引っ越した。 1人目のお子さんを出産後、現在店舗兼自宅と なっている場所で『 七草』を始め今に至る。 現在七草では、佳世さんの作る季節の果物を使っ たマフィンやクッキーなどの焼き菓子、玄米揚げ おむすびや不定期で地元有機野菜たっぷり使っ たお野菜サンドや丼などが楽しめる。もちろん雅 人さんの焙煎する珈琲も提供して いる。 実は七草では、ほとんどのメ ニューで乳・卵を使用していない。 東京から南部町に引 っ越す前 に、カナダでワーキングホリデー をした佳世さんは、ベジタリアン やビーガンの人たちがたくさんい る異文化に出会い、自然のサイク ルと近い暮らをするカナダでの 体験に強く影響を受けたそうだ。 また、1人目のお子さんが小さい 頃アレルギーが強かったことや、 地元有機野菜農家さんとの出会い をきっかけに、野菜そのものが持 つ本来の美味しさに感動したこと も野菜のみを使ったメニューを提 供するようになった 大きなきっか け。佳世さん手から作り出され た珈琲豆を店やイベントなどでも販売するように なった。 日中は仕事に出て夜に豆の焙煎 をするという ハードな生活を続けていた雅人さんだが、現在は 仕事を辞め焙煎屋として独立した。そのきっかけ になったのが、一度に ㎏もの豆が焙煎できる大 きな焙煎機がやってきたこと。それまでは七草と して豆を販売していた雅人さんは、独立に伴い 『0 からコーヒー研究所』という屋号で焙煎屋とて 新しいスタート地点に立った。現在焙煎した豆は 町内や米子市内の飲食店へ卸す他、週末は境港に あるゲストハウス『宿屋 』にご自身が出 向き珈琲を淹れている。 「今までの縁や人、地域との繋がりも大事にしな がら、後は県外にも販売枠を広げることも視野 に入れながら、焙煎屋とて頑張っていきたい。」 と話す雅人さん。 佳世さんの焼き菓子と雅人さんの珈琲、そして 2人の場所が、今日も南部町の里山暮らしの中に ゆっくりじっくり溶け込で、町の人町を訪れ た人を笑顔にする。

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