なんぶの里人 Vol.1

11 50 2 2 90 30 90 30 農業 NANBU no SATOBITO Text = Mai Habata いい⾷べ物は ⾝体を元気にする! 今から 年ほど前、立て続けに病気を患った 節夫さんと美代⼦さん。 まずは体の毒素を出さないといけ ないという 美鈴さんの友⼈の勧めで健康⾷品を始めると、 人の体調はみるみる改善されて った。健康 ⾷品でなくても〝良いもの〟を⾷べると元気にな る! ということを実感した高木さん一家。この ことが⽶作りや野菜作りを無農薬で始めるき っ かけになった。 しかし無農薬野菜や農法が、当時は まだ消費 者・⽣産者共にあまり関⼼のない時代。一般に 受け⼊れられるのは難しく、⼿間はかかるのに 収⼊に繋がりにくいというのが現実だ った。美 鈴さんは、なんとか野菜を販売しな ければと地 元のスーパーに飛び込み、野菜販売 の地産地消 コーナーを設けてもらい、 年間、スーパーに 毎⽇出向いて実演販売を続けたこともあった。 現在は米子市内のお店での店頭販 売、野菜の 配達・配送、そしてイベント等で出店 販売をし ている。また、県内外のレストランで野菜を使っ てもらえるようにもなった。 ただ、継続・持続することはとても難しいこと。 だからこそ⾼⽊農園の新しい挑戦は続く。 節夫さんも美代⼦さんも元気だとはいえ、年 齢を重ねていく中で、今後は若い⽣産者に南部 町だけでなく、⿃取⻄部を担っていってもらい たいという思いがあり、美鈴さんは イベント出 店などを通して若 ⼈と繋がっていくことも積 極的に⾏っているのだそうだ。 元気の秘訣は⼤地から ・いい⾷べ物を⾷べる ・誰かのために頑張る ・希望を持って⽣きていく 歳を過ぎても夫婦健在・現役農家である高木 さん夫妻の元気の秘訣。 「体の不調を訴えることもなく、来年 は何作ろうか と楽しみに話している。〝これを 作って欲しい! 〟 と頼りにされること、〝誰かのために〟というこ とが元気の源で、そういった楽しみがいつもポジ ティブでいることに繋がっ ことを実感しま すね。こういった⼤切なことをいつも⼤地から教 わっている思うんです。」と話す美鈴さん。 「農業は〝⼿間 = お⾦〟にならないし、⽣易しい 世界ではない。だけど、〝覚悟を持って〟そこに 取り組めば、難しこでも⼀つの光はどこかに 差しているから、諦めないで欲しい。」 農業に限らず、他の何にで も当てはまる〝覚 悟〟という言葉。決して柔らかくはない⾔葉だけ ど、その厳しさの裏に優しさと期待、そして⽣ま れ育った町への思いが込められている インタビュー 美 みす ず 鈴さん 無農薬農家になって 年以上。自転車に乗り 畑に向かう微笑ましい後ろ姿。 歳を超えて もワクワクしながら生きる現役農家夫婦の元 気の秘訣とは。 無農薬農家 年以上のベテラン夫婦 ! 高た か ぎ 木 節せ つ お 夫さん ・ 美 み よ こ 代子さん

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