安全で楽しい登山を目指して

スポーツ庁においては,第2期スポーツ基本計画に基づき,ラグビーワールドカップ 2019,2020 年東京オリ ンピック・パラリンピック競技大会に向けた取組を強力に進めるほか,誰もが生きがいに満ちた生き方を実現で きるよう,スポーツを通じた健康増進や地域活性化等の施策の推進に取り組んでいるところです。 登山は,人の繋がりや役割,自然とのふれあい,自然の持つ驚異と素晴らしさを学べ,自然の持つ脅威への危 機感や緊張感も身につけることができると言われています。 多くの登山関係者の皆様方におかれましては,登山事故の防止等の安全対策に多大な御尽力をいただいており ますこと,厚く御礼を申し上げます。 しかし,登山事故は依然として毎年,数多く発生しております。 平成29年3月には栃木県那須町で雪崩が発生し,高校生や教員ら8名が亡くなられるという大変痛ましい事 故が発生しましたが,二度とこのような痛ましい事故が起こらないよう再発防止に努めなければなりません。 那須の事故を踏まえ,スポーツ庁に設置された「高校生等の冬山・春山登山の事故防止のための有識者会議」 の提言(平成 29 年 11 月 28 日)においては,高校登山部指導者の資質向上は喫緊の課題であり,その指導者向 けの指導テキスト等の作成が望まれると指摘されました。 これを受けて,この度,独立行政法人日本スポーツ振興センター国立登山研修所主導のもと,高等学校登山指 導用テキスト等編集委員会において,指導用テキストや生徒用啓発資料が作成されました。 この指導用テキスト等を参考として,関係機関・団体及び関係者において,密接な連携協力の下,登山の事故 防止に万全を期されるよう御配慮願います。 また,今後とも誰もが安心して登山に親しめる環境づくりのために,関係の皆様がますます御活躍されること を期待しております。 平成31年3月 スポーツ庁長官 鈴 木 大 地 ご 挨 拶

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