安全で楽しい登山を目指して

72 第3編 登山の技術と知識を身に付けよう 参考文献 ・『雪崩教本』雪氷災害調査チーム・雪崩事故防止研 究会,山と渓谷社(2017) ・『雪崩埋没者捜索』平成 29 年度大学生登山リーダー 冬山研修会資料,国立登山研修所(2018) (飯田 肇) 先し,低体温症・骨折などにも注意を払う。 (オ)応急手当については,第3編第7章「登山の 医学」 参照。 カ 雪崩トランシーバー(ビーコン)未装着者の捜索 埋没の可能性の高い場所を考えてプローブを使用 した捜索を行う。この際,複数人で号令とともに 50㎝間隔で 1.5m の深さまでプロービングする等の 組織的なプロービング法を実施する。 コンパニオンレスキューでは,日頃から現場を想定 したトレーニングを数多く積んでおくことが必要であ る。国立登山研修所で行われているコンパニオンレス キューのトレーニングにおける,想定雪崩遭難現場の 設定例を図 5 に示す。トレーニング時の参考として欲 しい。 図5 想定雪崩遭難現場の設定例 㐼㞴Ⅼ ᾘኻⅬ 䠓䠌䡚䠍䠌䠌䡉 䠐䠌䡚䠑䠌䡉 ⣙䠎䠌䡉 㐼㞴⪅A 㐼㞴⪅B 㐼㞴⪅C 䠄ᮎ➃䛛䜙䠏䡚䠑䡉䠅 ᇙタ῝䛿䠑䠌䡚䠍䠌䠌䠿䡉 㑇␃ရ 㐼㞴⪅ 斜面上側 斜面下側

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