安全で楽しい登山を目指して

195 資料3 14 ◎ 具体的な取組 ① 進路に迷ったり、事故の発生した冬季が迫り、心の不安定さや不安等が現れて くる可能性もあり、早急に情報を収集し、積極的に関係の生徒及び保護者、教職 員等の心のケアに努める。 ② スクールカウンセラー等の協力を得て、事故後の生徒及び保護者等への心のケ アを、継続的かつ長期的に実施していく体制を整える。 ◎ 具体的な取組 ① 県教育委員会事務局内の学校安全及び危機管理に関する組織体制を強化し、児 童生徒の命を守るための施策を展開する。 ② 「登山等の安全確保に関する連絡協議会(仮称)」を設置し、定期に、検証委 員会による提言の実現状況、高校生等の登山部活動の実施状況に関する情報交換 等を行い、公表する。 ③ 事故の教訓の風化を防ぐために、慰霊の場を設置する。また、空き教室等を活 用し、生徒が主体となり、これまでの栃木県の登山部活動の記録、事故の記録等 を展示(掲示)するとともに、部活動参加者及び関心のある生徒が登山等に関す る情報の収集ができるような拠点も設置する。 ④ 定期に、各加盟校の活動や調査研究等の情報交換や交流ができるような機会を 設定する。 【提言6 全ての関係者の心のケアの推進】 県教育委員会は、事故に遭遇した生徒や御遺族並びに関係教職員等の心を癒し、QOL (生活の質の向上)と安心感や活動への意欲を醸成する心のケアの充実と継続を図る こと。 【提言7 生徒の学ぶ意欲を喚起し、事故の教訓の風化を防ぐための取組】 上記の提言等を確実に実施するため、県教育委員会は、高体連・登山専門部及び域 内の学校に対して、必要な施策を推進し、活動のフォローアップに努めるとともに、 亡くなられた7名の生徒と1名の教員の御遺族や、けがをされた方々及びその御家族 をはじめ多くの人々に向けて、改善策の進展状況を公表し、本検証で得られた教訓等 の風化を避ける営みを継続すること。

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