安全で楽しい登山を目指して

140 第4編 リスクマネジメントに関する総合演習 <シナリオ> パーティーの構成 1年生3名,2年生2名,3年生2名,指導者(顧問等)2名 ルート 1日目 室堂 → 一ノ越 → 立山 → 真砂岳 → 別山 → 剱御前小舎 → 剱沢 2日目 剱沢 → 三田平付近でナビ練習,雪渓横断の練習 → 剱御前小舎 → 雷鳥沢 3日目 雷鳥沢 → 奥大日岳 → 雷鳥沢 → 室堂(下山) (最終日は,奥大日までのピストン後にテントを撤収して,下山する) 第2章 中級演習 中級演習①(夏山準備:7月7日~9日 2泊3日 立山・剱沢) 【設問】 Ⅰ 気象 (1)3日目の午後において,奥大日岳から中大日岳(大日小屋南東の 2,500m ピーク)及び,中大日岳から大日 岳の稜線上でもっとも強く吹く風向をそれぞれ地形図と図1,2から読みとって八方位で答えよ。 (2)3日目の行程において,2,511m ピークから大日岳の間で,北から北東風が強いときに休憩に適したポイント が1か所ある。それを地形図と図1,2から読み取ってその場所を示せ。ただし,小屋などの人工物周辺は除く。 (3)図3は登山前日(7月6日)に確認した,ある年の7月7日 6 時の予想図,図4は同日 12 時,図5は同日 18 時の予想図である。これらの天気図をもとに,以下の設問に答えよ。 登山前には登山当日の気象リスクについて想定することが大切である。そのためには,登山前に天気図を確 認するのが良い。図3から図5を元に,7月7日(登山1日目)の気象リスクを四つ考えた。一つは稜線上で の突風による転滑落,もう一つは沢の増水である。残りの二つを示せ。 図1 7月9日6時 図2 7月9日15時

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