安全で楽しい登山を目指して

134 第4編 リスクマネジメントに関する総合演習 <シナリオ> 気象条件 7月20日ごろの梅雨明けの晴天 パーティーの構成 1年生2名,2年生2名,3年生1名,指導者(顧問等)2名 ルート 1日目 朝明渓谷 → 松尾尾根 → 釈迦ヶ岳 → 羽鳥峰 → ヒロ沢 → 愛知川出合 2日目 愛知川出合 → 愛知川経由 → コクイ谷出合 → クラ谷出合 → 東雨乞岳 → 雨乞岳 → 杉峠 → コクイ谷出合 → 愛知川 → 上水晶谷 → 国見峠 → 藤内小屋 → 日向小屋 → 蒼滝(バス停) 初級演習②(夏山入門:1 泊2日,鈴鹿山系) 【設問】 Ⅰ 登山計画 1 日目と 2 日目のチェックタイムとエスケープルートを設定せよ。 Ⅱ 登山技術 1 日目の危険な場所を見つけて,そこの通過の時に適切な対処の仕方を説明せよ。 Ⅲ ナヴィゲーション技術 行程の中でaからb,cを経てd(雨乞岳),e(杉峠),b,fを経由してg(国見峠)に至る区間において, ナヴィゲーション上で注意すべき点を指摘せよ。ただしbからcの区間には地図には出ていないが,谷沿いに道 があるものとする。 Ⅳ 医療 (1)1日目,この日の都市部の WBGT は 27℃との予報。平均ザック重量は男子生徒が 17㎏,女子生徒が 12㎏。 1日目に最も発生しやすい健康被害について生徒に説明し,予防方法をあげよ。 (2)無風の中,松尾尾根を登り切ると,2年生の一人が頭痛と吐き気を訴えている。本人はまだ歩けると言っ ている。 ① この生徒の健康状態を確認するために,何を聞き取ったり測定したら良いか,収集すべき情報を説明せよ。 ② この生徒は体温が37.9℃あった。この日は,出発してから排尿は0回。この後の行動はどうするか?

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