JARCLIVE9

JARC LIVE 9 ―目前の課題解決に向けたまさに迅速な対応です。画 期的な製品の概要をお聞かせください。 「ストックカードクリーナ CL-76S」と「卓上カードクリー ナ CL-76D」「セルフ式カードクリーナ CL-76R」の 3タイ プがあります。 「ストックカードクリーナ CL-76S」はコンパクト&高速で 最大 200 枚を一括除菌できます。使用方法もカードをセッ トし、スタートボタンを押すだけで瞬時にカードの除菌が完 了いたします。専用ボトルから一定量の除菌液をパッド部へ 自動供給し、そのパッド部分をカードが通過することで除菌 を行います。カード貯留枚数は200 枚。1 枚を約 1.5 秒 のスピードで除菌しますので、例えば 200 枚除菌してもわ ずか6分ほどで除菌を完了させることができます。マンパワー でカード除菌するためには1枚 20 秒ほどかかります。客室 数が多くなるほど作業時間を要しますので、例えば 300 室 100 分となると約 1.7 時間を要することになります。それを わずか 9 分ほどで除菌完了となりますので、生産性を大き く高めていただけます。 「卓上カードクリーナ CL-76D」はフロントのカウンター上 に設置が可能なタイプです。カードクリーナの後部よりカー ドキーを挿入すると自動でカードを取り込み、CL-76Sと同 じく除菌液が浸透したパッド部を通過することで除菌され、 除菌済みとなったカードを前方より排出します。フロントスタッ フ側からカードを挿入すると、フロントでお待ちになるお客様 側にカードが排出されるため、除菌されたカードを安全に受 け取って頂く事が可能です。 「セルフ式カードクリーナ CL-76R」は外見上、卓上カー ドクリーナと同じですが、カードを前方より挿入して頂くと、 除菌されたカードが前方より排出されるため、お客様が所有 しているカードをご自身で除菌することができます。 いずれの機器も安心安全の見える化とともに、スタッフも お客さまに直接触れることなく従来のフロント業務が遂行で きますので、双方にとってメリットがあります。 ―安心安全の見える化は宿泊業界にとって喫緊の課題 です。ところで製品の管理上、必要なことはどのよう なことですか。 除菌液が無くなった場合、ボトルの交換が必要となります。 200 室規模のホテルであれば交換なしで約1カ月ご利用頂け ます。また、除菌したカードをふき取るパッドは摩耗・劣化しま すので、約1ヵ月毎に交換作業が必要となります。除菌液は 医療的にも証明されている希釈したアルコールを使用しており ますので、除菌による安全性や除菌効果のご心配もありませ ん。また除菌液の残量が外から見えるようになっていますので、 取り替えるタイミングも分かりやすいと思います。手間をかけず に誰でも扱える製品に仕上げております。コロナ禍において 宿泊産業は厳しい局面に立たされておりますので、少しでもコ ストを抑えてご提供できるよう努め、貢献できればとご案内して います。 宿泊業に限らず、コンビニやATM、切符売り場、ICカー ドチャージ機、会員カード利用施設などICカードやポイントカー ドをお使いのお客さますべてにご利用いただくことができます。 コンビニなどではお客さまご自身が除菌できるタイプも宜しいか と思います。 ―今後の展開として計画されていることはどのようなこ とでしょうか。 いかにPMSと連動させていくかということです。この点 につきましてはタップ様と共同で機器を開発中で、本年早々 のリリースを目指しております。これまで当社はバックヤード からフロントに至るまでの業務に入り込むことができませんで したが、ようやくホテルの根幹となるPMSと連動させること で新たな道が開けていくのではないかと考えます。 当社は “「便利を」で社会を豊かに ”を実現すべく、宿 泊施設業界においても省人化・省力化を目指しております。 対面接客を主力としてきたホテルやサービス業とは相反する ことに取り組んでいるわけですが、今後、アフターコロナの 時代へと移り変わっていく中で、宿泊産業のニューノーマル とは何か、そしてニューノーマルの中でのおもてなしとは何か を追求していくことが必要であると考えています。お客さまは どこで安心するのかというエモーショナル的なところに訴えて いくことが、これからのおもてなしではないかと思うのです。 実際、グループ企業が運営するホテルでカードクリーナをフ ロントに設置したところ、お客さまから“これが最高峰のサー ビスだ ”というお声をいただきました。 ―確実にサービスやおもてなしという概念が変化してい ますね。ますます非対面・無人化は求められていくこと でしょう。最後にホテル業界に向けてひと言お願いい たします。 非対面・無人化への意識や取り組みはますます強くなっ てくると思います。5G の時代となり多様なことが簡単にで きるようになります。例えば非対面で24 時間、様々な商 品を販売できる自販機や無人のコンビニエスストア、テイク アウトされた商品をロッカーで管理したりなど、極力人を介せ ずにそれぞれの目的を達成することができる時代になるでしょ う。実際、24 時間販売可能なお土産の購入ボックスによ り売り上げアップにつながったという実例もあります。これま で対人が当たり前で無人化という発想はありませんでしたの で、接客によりお客様におもてなしを提供してきたホテルや サービス業にとっては、このような劇的な変化に対応するこ とは簡単なことではないと思います。しかしながら、アフター コロナを見据えたとき、これからの時代のおもてなしを提供 するためにはクリアしていかなければならない課題だと思いま す。ホテルやサービス業界はテクノロジーや IT 化という点 においては他産業と比較して遅れているかと思います。だか らこそ、消費者心理の変化、エモーショナル的なものをき ちんととらえて求められるサービス(製品)を追求し、宿泊 業界が新しい時代に変化するための足掛かりとしてこれから も協力し続けていきたいと思います。

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