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10 東武鉄道と協業“お客様の毎日を守ります” フレーズのポスター171駅に設置 “再生・延命で未来をつくる”をスローガンに菱木貞夫社長のもと果敢なチャレンジをし続けているのが㈱染めQテクロジーだ。 行幸湖を一望するオフィスはまさに技術研究所。スタッフが自由な発想で考え行動している実験の布石が壁や床などあちこち に刻まれている。社会の明日を科学するという使命に立ち、ついに 10 年前に開発したウイルス増殖環境スプレーを発信。東 武鉄道と協業し、新型コロナウイルス対策に一石を投じた。 〜ナノ密着技術で1カ月間効果が持続する 「ウイルス増殖環境消滅」開発〜 10 年前に開発済みの製品がコロナで注目される! ―“お客さまの毎日を守ります。”をキャッチフレーズと した TOBU×SOMAY-Q のポスターが東武鉄道沿 線の駅構内に貼られていました。「ウイルス増殖環境消 滅」を感染症対策として駅構内の除菌消毒に活用され ている御社と東武鉄道の取り組みがとても分かりやすく 視覚に訴えています。はじめに御社の製品開発の基軸 となっているナノ密着技術についてお聞かせください。 ナノ密着技術は独自の技術で物質をナノ分子化し、あら ゆる素材を密着させる技術です。この技術により、ナノサ イズの粒子が素材の凹凸にしっかり密着できるため、長時 間剥がれません。結果、幅広い材質や用途に活用でき、 効果を持続させることができるのです。老朽化したコンクリー 渡邊 洋平氏 / 河本 順紀氏 ㈱染め Q テクノロジィ SOLUTION DEVELOPMENT BB1 課長代理 茨城県猿島郡五霞町元栗橋 5971 URL:https://somayq.com トの補強再生やお風呂にはびこるカビの抑制、老朽化し たバスタブを新品同様に再生することもできます。 ―密着するという技術を使ってウイルス対策の製品を 開発されたのですね。そもそもウイルス対策に目を向 けられた経緯はどのようなことだったのですか。 代表の菱木が 10 年前にサーズ(SARS・重症急性呼 吸器症候群)、インフルエンザが流行ったときに動物のウイ ルスはそのうち人間への影響も大きく与えるだろうと考えた のが始まりです。特にサーズ(SARS)は人間に感染する 危険を秘めており、我が社が持つ密着し、持続する技術 に抗菌を加えれば感染を防ぐとことができるの商品が出来る のではないかと考えました。しかし、感染を防ぐために開発 したものの、日本ではサーズ(SARS)も爆発的な感染を 引き起こさず、インフルエンザは日常的なウイルスですので 注目されなかったのですが、2019 年の年末のから中国で 何か得体のしれないウイルスが流行っている情報が入るとと もに、2020 年1月末に商社を通して中国政府から本製品 の発注をいただいたのです。その商社はB to C の卸をし ているのですが、10 年前の開発を覚えてくれていたのです。 ―なぜ、御社の商材が注目されたのですか。 感染対策として中国市場ではアルコールは少なくなるだろ うという予測と、今では改善されてきましたが当時の中国の 方は日本人のように日常手を洗わず、日常の環境衛生は疎 いということからセルフで手軽にウイルス増殖環境消滅がで きる製品として見つけ出してくれたのです。ちょうどその頃、 まだ一般的には知られていませんでしたが、武漢から感染 が広がり中国パンデミックがおこるという情報が入り、その 後、クルーズ船における感染症が起きたことから、一気に 入って市場が開かれました。 地元の学校や市役所に寄贈、口コミ広がる ―そして地元の学校に向けて寄贈をされたのですね。 製品を売るということではなく学校の先生や子どもたち、 そして保護者保護者の安心・安全を守るために 6月7月 ごろ、隣町の幸手市役所に寄贈いたしました。学校の先 JARCウィズコロナ安全行動基準プロジェクト

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