JARCLIVE7

6 や客室内でのリモコン操作など、利用するために何らか のものと接触します。またホテルスタッフ側もお客さまとの 対面サービスを重視していましたので、さまざまな場面 でお客さまの手やお客さまがお持ちのカバン、客室案内、 チェックアウト時のカードや現金精算など、ウイルスが付 着しているものに触れています。お客さまの安心安全は もちろん大切なことですが、ホテルスタッフの安心安全も お客さまに感染させない、また未発症者から感染を受け ないなど守らなくてはなりません。そうなると非接触型で 運営できるホテルをいかに作り上げていけるかは、直近 の課題と言えます。 ―具体的にはどのようなことが考えられますか。 林 ㈱タップとしての取り組みとなりますが、これから は“マイホテル・マイオペレーション”という発想で「ス マートPMS」を開発いたしました。この発想は 3 年前 の 2017 年に開催した㈱タップ 30 周年記念式典の展望 で語ったものです。これまでの PMS は利用者がホテル スタッフと限られていましたが、操作性をシンプルにする ことでホテル宿泊客が自らのスマートフォンやタブレットに 必要なアプリをインストールすることで直接オペレーション が可能となることです。例えばチェックインのときにフロン ト混雑時も待つことなくスマートフォンでチェックインできま す。ルームキーは顔認証や二次元バーコードを使い、レ ストランの予約やルームサービスの注文も利用客が自分 のタイミングで行うことができます。リクエストされたタオル やルームサービスを運ぶのはロボットに任せれば、ホテル マンとお客さまが直接触れることなく快適なホテルライフ を楽しむことができるというものです。自動チェックイン機 の操作も不要となりますので、より安全性を担保できるの です。 今後においては 2019 年の第 12 回タップアワードで学 生賞を受賞した京都の医大生が“多くの訪日外国人が 行きかうわが国において人の行き来が増えるほどに確率 が高まる感染症の脅威を最大限に予防することは観光・ 宿泊産業にも求められる”と提言したように、感染症対 策の初動として非接触の仕組みやシステムは宿泊業に 携わる施設において欠かせないものとなるのです。 鈴木 感染症対策としてサーモグラフィーや自動に検温 するシステムを設置したり、ピストル型の体温計で検温

RkJQdWJsaXNoZXIy NDU4ODgz