高校山岳部はじめの一歩

16 ●脱水・熱中症 水分と塩分を補給!経口補水液やスポーツドリンクが効果的。水しかなけ れば梅干しやせんべい等から塩分をとる。 日陰に移動させ衣服を緩めて風の通りを良くしましょう。足を20°上げて 横たわらせ、塩分を含む水分を2ℓ補給しましょう。30分で改善しなけれ ば救助を要請してください。 すぐに救助を要請してください。水分をとろうとすると誤嚥するので飲ま せてはいけません。少しでも体温を下げることが命を救います。 ※体を常温の水で濡らして仰ぐと体から熱を逃がすことができますよ! 軽 症 中等症 重 症 ●意識がおかしい ●歩けない、動けない ●体温39℃以上 ●30分しても良くならない どれか1つでも当てはまったら すぐに 110番・119番 救助要請が必要な時 経口補水液 の作り方 体の冷やし方 日陰に移動→体を冷やす 衣服をゆるめる・脱がす 常温水でびっしょり濡らす+扇ぐ アイスパックを、 脇の下、首、鼠径 に置く 注:冷たい水をかけない ようにする 野外での熱中症対応 (WIVISGL2013より大城和恵編集2018.9) 軽 症 足がつった 塩分を含む 水分を飲む 中等症 めまい 立ちくらみ 日陰へ移動 クーリング (濡らして扇ぐ) 経口補水液 2㍑ 意識がおかしい 39℃以上 日陰へ移動 クーリング (濡らして扇ぐ、水に浸す) ※とにかく体温を下げる 救助要請 熱中症? 回復 回復しない 改善 病 院 30分で 改善無し 重 症 下山 搬送 塩 小さじ1/2(=約3g) 砂糖 大さじ3(=約27g) 水1リットル [1リットルの水+塩2.9g+砂糖24g] で作成するとナトリウム50mEq/L、 ブドウ糖1.8%相当になります。 p.15-16の内容を改変して資料等を作成することは、医学知識の間違った解釈を生む恐れがあるため禁止します。監修:大城和恵

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