安全で楽しい登山を目指して

157 第3章 上級演習 図3 8月5日6時 (1)図1,2から想定される登山2日目(8月5日)のもっとも大きい気象リスクを二つ示せ。 (2)地形図から(1)の気象リスクが特に高いと思われる場所を想定し,それぞれ地形図に記せ。 (3)(2)の結果から(1)の気象リスクに対するそれぞれのターニングポイントを二つずつ地形図上に記せ。 (4)薬師峠を出発したときは,雲が多いものの青空が広がる天気であったので,出発することにした。太郎兵 衛平に到着したとき,降水ナウキャスト(雨雲レーダー)を確認すると図3の状況であった。図1,2及び, 図3から今後の雨雲の動きを予想した①~④のうち,正しいものを一つ選べ。 ① 天気図から前線の動きが遅いことが分かる。このため,現在,能登半島から富山湾にある活発な雨雲はこ の日のうちには雲ノ平付近に到達する可能性が低い。 ② 雨雲レーダーで表示されている色のうち,1時間に50㎜以上の雨でなければ,沢の増水や落雷のリスクは 低い。 ③ 天気図から前線が今後,南下することが予想されており,特に前線が近づく午後は雷を伴った非常に激し い雨が降る恐れがある。 ④ 天気図から前線が今後,南下することが予想されているが,前線は夕方には当該山域の南に抜けていくた め,午後は天気が回復していく。 (5)太郎兵衛平で雨雲レーダーを確認し,強い雨が降るまでに時間があることから,とりあえず,薬師沢小屋 を目指すことにした。薬師沢小屋に到着したときに北側の方向に見られた雲が画像1である(撮影場所は全く 異なる場所)。今後の判断をどのように行うべきか具体的に記せ。 (図 1,図2,図3は全て気象庁ホームページより)

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