安全で楽しい登山を目指して

142 第4編 リスクマネジメントに関する総合演習 ② この生徒は,鼻血,両手のひらの擦り傷,左膝の擦り傷,左足首のひどい痛みがあった。自力では歩けず, 救助要請をした。救助隊員が到着するまで,どのような処置をして待つか? Ⅳ リスクマネジメント 泊を伴う登山では,限られた燃料と食糧は命を維持するためにとても大切である。そこで 3 泊 4 日の合宿山行 用に食糧と燃料を準備しようと思う。注意すべきことと必要量について整理せよ。 Ⅴ 気象判断(秋版) 登山前日に,スマートフォンで確認した翌日(登山1日目)の 20XX 年 10 月 10 日9時の予想天気図が図6, 同日 18 時の予想天気図が図7である。これらを元に以下の設問に答えよ。 (1)地形図から1日目の一ノ越から剱御前小舎までの行程において,もっとも重要と思われるターニングポイ ント(その場所から先に進むと,荒天時のリスクが高くなり,引き返せなくなる可能性がある場所)を三つ記せ。 また,それらの地点を選んだ理由を述べよ。 (2)図6,7から想定されるもっとも深刻な気象リスクを一つ挙げよ。 (3)1日目の朝,引き返しポイントまでは行くことにして出発した。朝のうちは霧で視界が悪かったが,午前 8時に一ノ越に到着したときは晴れて風も弱かった。そのときに,富山湾側(北西方向)を見た写真が画像1 である。この画像と予想天気図から想定されるこの後の気象状況の変化と,この先の行動判断(雄山方面に前 進するかどうか)について述べよ。 画像1 図6 10月10日9時 図7 10月10日18時 (図6,7は気象庁ホームページより)

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