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56 JARC SEMINAR 緊急事態宣言解除後、 6 割が宿泊をともなう旅に バリーズ㈱は現 25 ~ 40 歳の「ミ レニアル世代」の旅に特化した旅情 報を展開し、旅好きの女性に注目さ れている。現在インスタグラムのフォ ロワー数も4万人に達した。テレビや 紙媒体におけるマスメディア離れをし ている世代にいち早くリーチするため には、もっとも見ているインスタグラム をうまく活用出来るかが鍵となるとみ ている。 ウィズコロナ期の旅行需要回復に は、行動力のあるミレニアル世代が 大きく寄与する。独自調査によると、 2020 年 6月、緊急事態宣言解除 後に宿泊を伴う旅行をした人は約 6 割となり、ミレニアル世代はコロナ禍 でも旅行に対して積極的だ。 最近、ホテルや地方自治体、DMO などから「若年層に向けたPR の手 法が分からない」「SNS の活用が分 からない」「取り組みたいが何から始 めたら良いか分からない」という問い 合わせが増えているという。 ミレニアル世代は物より 体験すること 「ミレニアル世代にリーチするために はインスタグラムの活用が必須です」と 語る。 実際、インスタグラムはミレニアル世 代を軸に3300 万人、Facebookは 40 ~ 50 代の男性を中心に 2800 万人が利用しており、Facebookを 超えた。ミレニアル世代は物心つい たころからデジタルが日常生活に浸 透していたため、テレビや雑誌よりも インスタグラムで情報収集している。 価値観も車や高級ブランドなどの物よ りも体験するというコトに魅力を感じて いる世代だ。体験という点で旅との 親和性が高い世代ということになる。 インスタグラムは情報収集だけでは なく自身のメディアとしても活用してい る。最近はファッションやコスメで数 万人を超えるフォロワーを持つインフ ルエンサーも存在するが、旅に特化 したトラ ルインフルエンサーを活用 することで、例え数千人のフォロワー 数でも確実に旅好き女子に情報を届 けることができるわけだ。 7 割以上が旅行の意思決定を インスタ ラムで インフエンサーは写真の撮り方や 編集力に長けているので、同じホテ ルを撮影する場合でもビジュアルとし ての影響力が異なると言う。この写 真の影響力が、これまで知られてい なかった観光地などを人気スポットに 変える力を持つのだ。 ミレニアル世代は気になるスポット をインスタグラムでハッシュタグ検索す る「タグる」という行為をする。この タグった後の検索結果が重要で、意 思決定を促しているのだ。 この世代は、インスタグラムでの検 索結果に共感、納得出来れば予約 サイトへ進み、宿泊などの予約をす る。またハッシュタグで観光地の名前 +女子旅のワードで検索することもあ ると言う。つまりこの検索結果が意 思決定を促す一種の「クチコミ」ツー ルともなっており、ミレニアル世代へ 適切なアプローチをするためには、イ ンスタグラムを活用し、共感を生む視 覚的な写真を通じて情報を発信する 事で、信頼を得る事が必要不可欠と なるわけだ。 「旅行需要の早期回復に向けては、 行動力のあるミレニアル世代を対象に インスタグラムを活用してアプローチ する事が重要です」 ~廉価な客室価格でも スコアの低いホテルは選ばれず~ 野々村 菜美氏 バリーズ㈱ CEO 第 33 回 旅行回復に重視すべき“ミレニアル世代”へのアプローチ クチコミを通して課題を見出し業務改善、 目標設定、進捗管理を インスタ ラムを活用してアプローチを ~ハッシュタ 検索の視覚的な情報から 旅先を決定するミレニアル世代~ ~ウィズコロナから SDGs へ part7~ 12 月17 日(木) 東京都渋谷区千駄ヶ谷 3-51-10 PORTAL POINT HARAJUKU703 URL:https://www.valise.jp EMAIL:contact@valise.jp

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