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52 はじめに 私たちオムロン ソーシアルソリュー ションズ株式会社(以下、OSS)は、 オムロングループにおいて、社会シス テムを担う企業です。 1964年、当時の社会課題だった 交通渋滞を緩和するため、世界初の 自動感応信号機を世に生み出して以 降、日本初の無人駅システムなどさま ざまなイノベーションを世に生み出して きました。そして現在、自動改札機 や交通管制システムといった公共交 通システムはもちろんのこと、太陽光 発電用パワーコンディショナーや蓄電 池、無停電電源装置(UPS)、決 済システム、水位監視といったモニタ リングサービスなど多岐にわたるシス テム・サービスを提供し、生活サービ スの基盤を支えています。日々変化 し続ける社会課題を早期に捉え、こ れまで培ったノウハウ、システム構 築力、AI・IoT、ロボティクスといっ た最先端技術でそれらの課題を解決 し、「世界中の人々が安心・安全・ 快適に生活し続ける豊かな社会の実 現」に向けて取り組んでいます。 新型コロナウイルスの影響を受け、 社会は今大きな変革期にあります。 感染拡大防止にむけ、より安心・安 全・快適に利用できる生活サービス が求められる一方で、人の価値観や 生活様式、ビジネススタイルの変化 にも追従していかなければなりません。 ホテルや旅館などの宿泊業おいても 同様です。利用客、従業員双方が 安心・安全に利用し、そして多様 化するニーズにこたえる快適な宿泊 サービスを提供する必要があります。 OSSはそれをオートメーション化という 解決策で取り組んでいきます。 宿泊施設に求める「おもてな し」の変化 コロナがもたらした変化はお客さま がホテル施設に求める「おもてなし」 にも表れています。意識変化調査(引 用元※)によると、「伝統的な旅館 のおもてなし対応でなくても良い」と 思うもの」の(複数回答可)トップに 「スタッフ一同でのお出迎え&お見送 り」が 70%に達しています。次いで 「中居さんからの部屋でのお茶&おし ぼり出しなど」(67%)、「客室までの 荷物運び」(64%)という結果でした。 従来はお出迎えやお見送りといっ た丁寧な来客対応が旅館のおもてな し評価として重要視されてきましたが、 コロナ禍の今、人と人の接触を避け る対応を取ることが、ポジティブにと らえられているようです。このような変 化は、少なからずコロナが影響してい ると考えられますが、価値観が多様 化する中で、消費者の潜在意識が 顕在化したという見方もあります。コ ロナを契機として、お客様が求める 「おもてなし」とは何か、を再考する よいきっかけになるのではないかと考 えています。 ※旅館のおもてなし意識調査 https://www.fnn.jp/articles/-/68829 「省力化」と「おもてなし」 を両立させるセルフチェックイ ン端末「スマーレ」 「おもてなし」は宿泊業界に必要不 可欠な要素です。コロナの影響で ニーズが加速する「非接触」と「お もてなし」をどう両立させるかが課題 となります。そして、もう一つ考えな ければならないこと、それは宿泊業界 における人手不足です。少子高齢 化によりさまざまな業種で労働力不足 が年々深刻化しており、宿泊業界も その一つです。さらにコロナにより感 染予防対策にかかる従業員の負担は 大きくなっています。こうした状況を受 けて、OSSはオートメーションで「非 接触」と「おもてなし」が実現できる と考えています。 その一つのソリューションが、セル ~廉価な客室価格でも スコアの低いホテルは選ばれず~ 虎 と ら よ し 吉 晃 こ う へ い 平氏 オムロン ソーシアルソリューションズ㈱ 社会ソリューション事業本部事業開発部 主査 第 27 回 「非接触型社会に向けた宿泊施設におけるテクノロジーの活用」 JARC SEMINAR クチコミを通して課題を見出し業務改善、 目標設定、進捗管理を 「非接触」と「おもてなし」の 両立に向けた技術革新 鉄道業界で培ったノウハウを活用 ~ウィズコロナから SDGs へ part1~ 2020 年 8 月20日(木) 東京都港区港南 2-3-13 品川フロントビル7F Tel: 03-6718-3730

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