JARCLIVE5

JARC LIVE 15 ~次世代の育成に向けた 「全国 B.M.C. 若手コンペテション」年1回開催~ 1967(昭和 42)年、当時、宴会の神様と言われていた橋本保雄氏(ホテルオークラ)の声掛けにより「東京B.M.C.」が発足。 その後、大阪や名古屋、東北、福岡など各エリアで B.M.C. が立ち上がり、 1987(昭和 62)年、全国を指揮する機関として全国B.M.C が発足し、現在は全国12 ブロックを取りまとめている。 2019 年度より新会長・長野広起氏が就任した。 業界団体 TOPに聞く B.M.C. の正式名称はBanquet Managers’ Conference の略語で通称ビー・エム・シーと呼ばれている。ホテルにお ける宴会や婚礼、料飲に関するあらゆる分野の情報収集 や分析と共有を行なうことで、会員の資質向上ならびに業 界の発展に寄与することを目的としている。かつては会員を 集めての合宿も行なうなど、相互の親睦を深めることで宴会・ 婚礼・料飲部門のさらなる活気づくりを図っていた。 主な活動は会員相互の情報交換のみならず、各種の 勉強会を各支部や全国規模で行なっており、常に時代に 即したマーケットへの対応を行なっている。年 2 回、全国 B.M.C. 会長会を招集し、全国 B.M.C. 役員と全 12 地 区の会長および役員が一同に会して、さまざまな問題点 の討議や会運営の施策を行なっている。2 回のうち1回 は総会に充て、もう1回は次世代を担う若者にフォーカス したコンペティションを開催。この夏は7月8日、札幌パー クホテルを会場に「第 9 回 全国 B.M.C. 若手コンペティ ション」が開催された。 ホテルや飲食業界の人手不足や就職後、短期間で退 職してしまう若者が多いことから、次世代にフォーカスする ことにより、次世代ならではの発想や注目されることに対し てのモチベーションアップ、テーマに基づき、現状を振り 返り考える時間を持つことで改めて宴会や料飲の仕事や 仲間の大切さや価値を見出してほしいという思いからだっ た。 今回はスピーチ大会という原点に返り、パワーポイント やスクリーンを活用した演説は取りやめ、すべてスピーチ で表現した。この試みは今春 4月、就任した長野広起 会長からの発案だった。パワーポイントで仕上げたプレゼ ンテーションは今の世代ならではの素晴らしいことだが、 審査員や参加者の目がスクリーンにいってしまう。それよ りも個々の持つ気迫や熱い思いを生の声で伝えることが、 感動ビジネスに務める中で必要であると判断した。 「身振り手振りで表現したり、スピーチ台から離れ、ステー ジをフルに活用して表現するなど、それぞれの工夫が見ら れ、視聴者側も五感で感じることができて良かったと思い ます」(長野広起会長)。 全国 12ブロック、14 人がエントリーし、「現場力を磨 くために取り組むべきこと」をテーマに繰り広げられた。 最終的には九州ブロック代表、SHIROYAMA HOTEL kagoshima 宴会サービス部・本田祐香さんが最優秀賞 を獲得した。入社 2 年目で経験した失敗をもとに、宴会 サービスだけではなく営業や厨房など携わるすべての部署 で行なわれていることへの理解と、学んだことを身振り手 振りを交え堂々と大きな声で表情も豊かに発表され、審査 員の総点トップにかがやいた。来年 2020 年は東京五輪 開催直前ということもあり、2021年に記念すべき第 10 回を開催する予定だ。 今後もHRSや BIAなど宴会や婚礼、料飲にかかわる 業界団体との協業を図る中で、新たな団体との協業も視 野に入れ、業界・社会に貢献すべく幅広い展開を行なっ ていく考えだ。 長野 広起氏(The Okura Tokyo) 全国 B.M.C(. 全国宴会支配人協議会)会長

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