ハワイカウコーヒー

ハワイ島カウ地区の商業としての農園開発を任されたことが始まりであ る。当時衰退の一途をたどっていたサトウキビ産業に代わるものとして、 ジョンが選んだのは同じハワイ島のコナ地区で既に栽培が始まっていた コーヒーの栽培だった。 コナコーヒーと同じように、と栽培したコーヒーの樹が、思いがけずコナ コーヒーを超える美味しさに育ってしまったのは、誰もが予見しなかった 奇跡。 実はカウ地区は、ハワイ島でも肥沃な大地に恵まれた優良農地であった。 今思えばこの出会いが私たちにかくも幸せなコーヒー体験を運んでくれたの かと思えば、感慨深くも神々しくもある。 しかしながら、ジョンの作るカウコーヒーが「幸せになる味」とまで昇華 されたのは、奇跡から繋がる、ジョンの情熱の賜物であることは間違いな い。 ジョンはハワイの自然を心から愛していた。 と同時に、ハワイの自然を心から信じていた。

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