なんぶの里人 Vol.2

6 イタリアンバル ピッコロ 米子市茶町 30 /OPEN 18:00 ~ 25:00 / CLOSE 日曜 TEL 0859-30-4675 /WEB https://facebook.com/ItalianBarPiccolo/ 縁のある町で暮らすことで 家族みんなの笑顔が増えた JR米子駅前で人気のイタリア ンバルを経営 し、その店の料理長も務める齋藤 大輔さん。家 では7歳、5歳、2歳と、3児の 父親の齋藤さ んが南部町に移り住んだのは、2 021年暮れ のことだった。 それまで妻の由美さんと家族5 人で暮らして いたのは、店に近い市街地のアパ ート。間取り はリビング、ダ イニング、キッ チンが一つに なった空間で、他に2つの居室が あった。由美 さんがキッチンに居ても、リビン グで遊ぶ子ど もたちに目が届き、住み心地は良 かった。しか し、子どもたちが大きくなるに連 れ部屋は狭く なり、生活音で周囲の入居者に気 を遣うように なっていた。引っ越しを考え、賃 貸住宅を探し 始めた齋藤さんは、仲の良い店の 常連客の1人 から、南部町内の空き家を活用し た賃貸住宅を、 移住者に貸し出す制度があること を知らされる。 母親の実家が南部町市山にあり、 幼い頃から祖 父母に会いに行った思い出がある 。米子の実家 も南部町近永江団地にあり、 齋藤さんが卒 園した地元の幼稚園に、今は長男 が通っている。 由美さんも、幼稚園のママ友から 「子育てをす る上でおすすめ」と聞かされてい て、島根県伯 太町の実家の家族は移住に大賛成だた。 入居を決めた家は、静かな住宅 地の一角にあ る庭・車庫付きの2階 建住宅で、全7部屋と 、 子ども部屋も充分取れる。引っ越 し前に齋藤さ んは1週間店を休み、家族全員が参加して、キッ チンの内壁と外壁に漆喰を塗った 。白を基調と したキッチンは清々しく、それで いて温かみの 生活環境を最優先に考え タイミング逃さず移住 保育士の髙橋貴恵さんが南部町に根づくきっ かけの一つは、『森の保育サークル うたたね』 が開催するおさんぽ会を幅田舞さんと立ち上げ たこと。幅田さんと時期は異なるが、髙橋さん も智頭町の『森ようちえん まるたんぼう』 で研修生として働いている。そして、自然の中 で本能を働かせて森あそびを体験する子どもた ちと、「だめ」 「危ない」の二言をけっして言わ ないスタッフの、子どもを見守る姿勢に刺激を 受けた。「南部町で自然をベースにしたおさん ぽ会を開催できるのは、地域の人たちが温かい からだと思います。幅田さんの“人のつながり” に助けられる面が大きいのすが、子どもたち が遊びに行く場所に困らない。場所提供協力 をお願いすると、快くOKしてくだってあり がたいです」と語る。 夫の宏彰さんと2019年に結婚し、米子市 内のアパートで新生活 を始めた髙橋さん。休 日は2人でよく南部町 に出かけ、地域交流拠 点『えん処米や』のイベント参加したり、 『c afe七草』に立ち寄ったり。その頃から、南 部町移住が頭にあった。その後、2021年に 髙橋さんが第1子を出産すると、移住計画は一 気に進む。生まれた子はどんどん大きくなる に、今のアパートでは狭い。宏彰さんは、なん ぶ里山デザイン機構にみやすそうな賃貸物件 の紹介を依頼。そうして、赤ちゃんが寝返りを 打つ前に、南部町移住することができた。新 たな住まいは昭和 年代築の二階建住宅をリ フォームしたもの。全部で6部屋があり、トイ ある空間になっている。 「外に物音が響きにくく、周り のお宅のご理解 もあり、子どもが大声を出して も走り回っても 安心です。家の中や周りでかく れんぼをしたり、 サッカーをしたりと、兄弟で遊 びを見つけてい ますね」と、齋藤さんは子ども たちを眺めなが ら目尻を下げる。 ご近所とも和やかな付き合い が始まり、玄関 に採れたての野菜が置かれる と、礼を言ってあ りがたく頂戴する。「私の実家周りも同じです」 と由美さん。 「春になったら、庭で家庭菜園 を始めたいです。 子どもたちも一緒に楽しめる ように、イチゴや ブルーベリーを植えいですね」と話してくれた。 レも2つ。伯耆町や米子の友人家族も招きやす くなり、以前よりコミュニケーションが取りや すくなった。「住宅が密集していないので、子 どもの夜泣きが気にならなくなりました」宏彰 さんは目を細める。 髙橋さんは、4月から娘の美 みこ と 詞ちゃんを町内 の保育園に預け、米子市内の保育園でパート勤 務へ。それ以外地元でおさんぽ会などの活動 にあてるつもりだ。 「南部町の子育て支援は、移住者には心強いで すね。町が行う乳児検診も、4カ月から1歳6 カ月頃まで細やかですし、助産師・栄養士さん にピンポイントで相談しやすいです。今は子連 れで『子育て交流室あいあい』に寄り小一時 間遊ぶのが楽しみです」 わが子誕生で始まった里山暮らし のびのび子育てを実現 髙橋貴恵さん 家族構成・夫/子1人 米子市からIターン 齋藤 大輔さん 家族構成・妻/子3人 米子市からIターン 移住してこそ出会えた 子どもが子どもらしく居られる家 子育て×里人 子育て×里人

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