eラーニングによる教員免許状更新講習2021

スマホでもパソコンでもできる! スマホ(Android でも iPhone でも)で更新できる講習は、本講習だけです。 もちろんカメラ付きのパソコン(Windows、Mac)でも、タブレット端 末でも同様にできます。他の機材の準備や専用ソフトのインストールな ど面倒な作業は必要ありません。 すべて自宅でできる! 申込み、受講、修了確認試験、履修証明書の受取りまですべて自宅でで きます。 いつでも申込みができる! 4 月から翌年 3 月末まで1年を通じて受講を受付けていますので、いつ からでも受講が可能です。 好きな時間に受講・試験ができる! インターネットに繋がるパソコンかスマホがあれば、何度でも繰り返し、 好きな時間に受講できます。自動顔認証システムでいつでも修了確認試 験を受けることができます。 試験合格後、すぐに履修証明書が取得できる! 修了確認試験が終了すると、すぐに合否結果が判明します。カラープリ ンターに接続しているパソコンがあればその場で履修証明書を印刷でき ます。 公益財団法人 大学セミナーハウス 2021

募集期間 ・ 2021(令和 3)年 2 月 16日~ 2022(令和 4)年3月 31 日 ・ 2021(令和 3)年 12 月 16 日〜 2022(令和 4)年3 月 31 日(追加講習分) 受講期間 ・ 2021(令和 3)年 4月 1 日~ 2022(令和 4)年3月 31 日 ・ 2021(令和 3)年 12 月 21 日〜 2022(令和 4)年 3月 31 日(追加講習分) 受講条件 ・ 教員免許状更新講習の受講対象の方 (学校長・園長または教育委員会の証明記入、もしくはそれに準ずる書類が必要) ・ スマートフォン・パソコンで受講可能な動作環境のある方 提供講習 ・ 必修領域2講習、選択必修領域 14 講習、選択領域 16 講習から選択できます。 ・ 教員免許状更新に必要な全 30 時間のすべてを受講できます。 ・ 1講習の時間は、試験を含めて約6時間(必修領域を除く)です。 ・ 大学や他団体が提供する講習との組合せも可能です。 受講料 ・ 1講習あたり 9,000 円(試験料を含みます。) ・ 全5講習を受講する場合は 45,000 円 ・ クレジット、コンビニ、Pay-easy(ATM)からお支払い方法を選択 修了確認試験 ・ 修了確認試験は、すべて選択問題(8~10 問程度)で、制限時間は1講習あ たり 40 分です。 ・ 合否(合格ライン 60%)は、試験終了後すぐに判明します。 ・ 不合格の場合は、すぐに再試験・再々試験が可能です。再々試験にも不合格 となった場合は、再度 1 講習分の申込(有料)が必要です。 履修証明書 ・ 履修証明書は、カラープリンターに接続されたパソコンがあれば、 ご自分で印刷できます。 ・ スマホ(またはプリンターのない方)は、すべての試験に合格した日から 3営業日(土・日・祝祭日、12 月 29 日〜 1 月 4 日を除く)以内にまとめて 郵便で発送します。 動作可能環境 ・ Windows(OS はWindows7 以降)の PC、Android のスマートフォン・タブレッ トをお使いの方は、Google Chrome バージョン 69 以上をご使用ください。 ・ Mac(OSX10.9 以降)の PC、iPhone、iPad をお使いの方は、Safari バージョ ン 11 以上をご使用ください。 ・ 上記以外の Internet Explorer、Microsoft Edge などのブラウザではカメラ 機能が正常に動作しません。 ・ パソコンをご使用の場合は、内蔵カメラまたは外付けのWeb カメラが搭載さ れていることが必須です。 申込み ・ ホームページ「大学セミナーハウス e ラーニングによる教員免許状更新講習」 https://home-college.com/e-learning/kyomen/iush/ 問合せ ・ ホームページにアクセスし、「お問い合わせ」フォームからお問合せください。 2021(令和 3)年度 募集要項 追加

申込みから履修証明書取得までのシミュレーション カメラ機能のチェック 受講申込書をダウンロード・印刷 約1~2日 約2~3日 受講・受験(5 講習の場合、約 30 時間) ・申込みフォームに入力 ・受講料の入金(クレジット決済の方) ・受講申込書の作成 ・受講対象者の証明取得 ・受講申込書の郵送 ・受講料の入金(コンビニ・Pay-easy 決済の方) 履修証明書の印刷 プリンターがない場合には郵送 申込みから受講完了までの流れ ❶ ホームページにアクセスする。 https://home-college.com/e-learning/kyomen/iush/ ❷ 「申込みフォーム」に入力後、支払い方法を選択する。なおクレジット決済はここで 入金となる。 ❸ 受講申込書をダウンロード・印刷する。 ❹ 「仮申込」メール(申込書郵送先など手続きの詳細)を受信する。 ❺ 受講対象者であることの証明を取得する。受講申込書に記入または書類を添付する。 ❻ 受講申込書を郵送し、受講料を入金(コンビニ、Pay-easy)する。 ❼ 「申込確定通知」メール(受講 ID、パスワード)を受信する。 ❽ 受講 ID とパスワードを入力し、受講を開始する。 ❾ 受講が終了したら「修了確認試験」を受ける。 ❿ 履修証明書を自分で印刷するか、全講習に合格後 まとめて郵送してもらい入手する。

【必修領域】1 講習を選択。全ての受講者が受講する領域 ■ eラーニングによる教育の最新事情 ■ 中・高教員のための e ラーニングによる教育の最新事情 【選択必修領域】 ● 教育相談への期待と課題――不登校・いじめの克服をめざして―― ● 健やかな子どもの生と性を育むために――性の人権、科学、道徳について考える―― ● 情報教育の基礎と教育へのICT活用 ● 学校危機管理 ――3つの Lack の視点から―― ● 学校、家庭、地域との連携と協働 ● 人権、共生、道徳に関する性の学習――思春期の性と生を育てる―― ● 様々な教育課題をかかえる学校の現状と組織的対応 ● 「問い」を生きる教師へ――教員の自己吟味力を高めるために―― ● 「聴く」教師・「待つ」教師へ ――日本聾話学校の教育が問いかけてくること―― ● 子どもの貧困問題と学校教育 ● 耳をひらく、心をひらく――音から育む人間の豊かな感性、創造性―― ● 気づきを大切にする小学校での英語教育 ● 教室で役立つ「通じるための英語」 ● 社会に開かれた幼児教育 【選択領域】3 講習を選択。受講者が任意に選択して受講する領域 ● 教育相談への期待と課題――不登校・いじめの克服をめざして―― ● 健やかな子どもの生と性を育むために――性の人権、科学、道徳について考える―― ● 情報教育の基礎と教育へのICT活用 ● 学校危機管理 ――3つの Lack の視点から―― ● 学校、家庭、地域との連携と協働 ● 人権、共生、道徳に関する性の学習――思春期の性と生を育てる―― ● 様々な教育課題をかかえる学校の現状と組織的対応 ● 「問い」を生きる教師へ――教員の自己吟味力を高めるために―― ● 「聴く」教師・「待つ」教師へ ――日本聾話学校の教育が問いかけてくること―― ● 子どもの貧困問題と学校教育 ● 耳をひらく、心をひらく――音から育む人間の豊かな感性、創造性―― ● 現代社会と幼児教育 ● 気づきを大切にする小学校での英語教育 ● 教室で役立つ「通じるための英語」 ● 社会に開かれた幼児教育 ● 子ども一人一人の理解と子ども観の形成 1 講習を選択。受講者が所有する免許状の種類、勤務する学校の種類又は教育職員としての 経験に応じ、選択して受講する領域 講 習 一 覧

必修領域 濱名篤(関西国際大学教授) 川嶋太津夫(大阪大学教授) 加藤彰彦(沖縄大学名誉教授) 講習名 e ラーニングによる教育の最新事情 対象職種 教諭・養護教諭・栄養教諭 学校種 幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校 講師 概要 本講習では、AI の発達や様々な分野でのグローバル化が進展する今日、日本や海外 諸国が、どのように教育改革を進めようとしているのかを、各国の教育政策や教育 実践の紹介を通じて理解を深める。さらに「子ども観と教育観の形成」、「子どもの 成長とその支援」、「子どもの生活環境の変化」を紹介することにより、子どもにつ いての最新の知見を提供する。 内容 第 1 回 国の教育政策 ~直近 10 年を中心に~前半(社会的変化と教育政策 / 学習指導要領改訂) 第 2 回 国の教育政策 ~直近 10 年を中心に~後半(学習指導要領改訂 - 続き / 幼保の無償化) 第 3 回 世界の教育の動向① 国際的取組 第 4 回 世界の教育の動向② 主要各国編(初等中等教育) 第 5 回 子ども観と教育観の形成① 子どもの発見と子ども観 第 6 回 子ども観と教育観の形成② 教育の発生と教育観 第 7 回 子どもの成長とその支援① 脳科学から見る子どもの成長 第 8 回 子どもの成長とその支援② 特別支援教育の課題 第 9 回 子どもの生活環境の変化① 家庭、学校、地域社会の変化 第10回 子どもの生活環境の変化② 子どもが育つ地域環境づくり 備考 講習時間は約7時間です。 ■必修領域 1 講習を選択。全ての受講者が受講する領域

必修領域 講習名 中・高教員のための e ラーニングによる教育の最新事情 対象職種 教諭・養護教諭・栄養教諭 学校種 幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校 講師 概要 特に中・高教員向けの講習として、AI の発達や様々な分野でのグローバル化が進展 する今日、日本や海外諸国が、どのように教育改革を進めようとしているかを、各 国の教育政策や教育実践の紹介を通じて理解を深める。さらに、「子ども観と教育観 の形成」、「子どもの成長とその支援」、「子どもの生活環境の変化」を紹介すること により、子どもについての最新の知見を提供する。 内容 第 1 回 国の教育政策~直近 10 年を中心に~前半(社会的変化と教育政策 / 高大接続改革) 第 2 回 国の教育政策~直近 10 年を中心に~後半(学習指導要領改訂 / 大学教育改革 等) 第 3 回 世界の教育の動向① 国際的取組 第 4 回 世界の教育の動向② 主要各国編(初等中等教育) 第 5 回 子ども観と教育観の形成① 子どもの発見と子ども観 第 6 回 子ども観と教育観の形成② 教育の発生と教育観 第 7 回 子どもの成長とその支援① 脳科学から見る子どもの成長 第 8 回 子どもの成長とその支援② 特別支援教育の課題 第 9 回 子どもの生活環境の変化① 家庭、学校、地域社会の変化 第10回 子どもの生活環境の変化② 子どもが育つ地域環境づくり 備考 講習時間は約6時間 50 分です。 濱名篤(関西国際大学教授) 川嶋太津夫(大阪大学教授) 加藤彰彦(沖縄大学名誉教授)

講習名 教育相談への期待と課題 ―不登校・いじめの克服をめざして― 対象職種 教諭・養護教諭・栄養教諭 学校種 幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校 講師 概要 教育の役割は教科学習が中心だが、その根底には社会人(自立した市民)として育 てるという役割もある。そのためさまざまな問題(不登校、いじめなど)を抱え苦 しんでいる子どもたちの相談にのり、課題を共有しつつ乗り越えていく支援をする ことが重要である。問題を子どもと共有しつつ、家庭、学級の生徒、学内外とも協力し、 課題を解決し、また教育のあり方を改善していくことも目指していく。 内容 第 1 回 教育相談と子どもの成長① 教育相談とは何か(その歴史と課題) 第 2 回 教育相談と子どもの成長② 子どもの成長を考える(成長理論を検討する) 第 3 回 学校への適応、不適応① 不登校とは何か(その歴史と課題) 第 4 回 学校への適応、不適応② 不登校への対応を考える(人間関係を回復する) 第 5 回 暴力、加害行為と学校① いじめとは何か(いじめの発生と構造) 第 6 回 暴力、加害行為と学校② いじめへの対応を考える 第 7 回 問題の発生と学校の対応① 問題を抱える子ども(貧困の構造と課題) 第 8 回 問題の発生と学校の対応② 学校の役割と課題(子育てのネットワーク作り) 加藤彰彦(沖縄大学名誉教授) ■選択必修領域 1 講習を選択。受講者が所有する免許状の種類、勤務する学校の種類又は教育職員としての経 験に応じ、選択して受講する領域。選択領域と同一の講習は受講できません。

選択必修領域 概要 本講習ではまず、「性」について子どもたちに学ばせることの意義、必要性を理解し ていただく。次に、人の生命のなりたち(出産・出生)について、さらに「からだ」 と「性」、「心」が成長し変化しながら大人になっていく状況を説明したい。最後に、 人権・科学・道徳的観点からどのような指導、アドバイスがふさわしいかを紹介し たい。 内容 第 1 回 性について学ぶとは① 第 2 回 性について学ぶとは② 第 3 回 いのちのなりたち -出産 ・ 出生について-① 第 4 回 いのちのなりたち -出産 ・ 出生について-② 第 5 回 成長し変化していく からだと性① 第 6 回 成長し変化していく からだと性② 第 7 回 成長し変化するこころ -大人になるって?① 第 8 回 成長し変化するこころ -大人になるって?② 講習名 健やかな子どもの生と性を育むために ―性の人権、科学、道徳について考える― 対象職種 教諭・養護教諭・栄養教諭 学校種 幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校 講師 村瀬幸浩(元一橋大学講師)

講習名 情報教育の基礎と教育へのICT活用 対象職種 教諭・養護教諭・栄養教諭 学校種 幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校 講師 概要 本講習では、最初に情報の基礎を概説し、情報リテラシーと情報モラルとは何かを 説明し、扱い方次第で危険なものであることを理解していただく。ついでICTを 活用することによってコミュニケーションがいかに豊かになるかを理解していただ く。具体的には、アクティブラーニングやeラーニング作成方法など、授業運営に 活用できるノウハウを提供したい。 内容 第 1 回 情報教育のための基礎① 第 2 回 情報教育のための基礎② 第 3 回 情報リテラシーと情報モラル 第 4 回 ICT とコミュニケーション 第 5 回 セキュリティの基礎 第 6 回 情報の活用 第 7 回 アクティブラーニングに活用可能な ICT 第 8 回 eラーニング作成の方法 有賀清一(桜美林大学講師)

選択必修領域 講習名 学校危機管理――3つの Lack の視点から―― 対象職種 教諭・養護教諭・栄養教諭 学校種 幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校 講師 概要 近年、学校の内外には「学校危機」に直結する様々な問題が起き、その度に学校危 機管理のありようが問われている。本講習では、「学校危機」は何故に起きるのかを 3つの lack(欠如)という視点から考察するとともに、その未然防止(リスクマネ ジメント)のあり方や手法、心構え等についても考えていきたい。 内容 第 1 回 「学校危機」とは何か/「学校危機」は何故引き起こされるのか ―1 つ目の Lack =人権感覚― ① 第 2 回 「学校危機」は何故引き起こされるのか ―1 つ目の Lack =人権感覚― ② 第 3 回 「学校危機」は何故引き起こされるのか ―2 つ目の Lack = legal mind― ① 第 4 回 「学校危機」は何故引き起こされるのか ―2 つ目の Lack = legal mind― ② 第 5 回 「学校危機」は何故引き起こされるのか ―2 つ目の Lack = legal mind― ③ 第 6 回 「学校危機」は何故引き起こされるのか ―3 つ目の Lack =management mind- ① 第 7 回 「学校危機」は何故引き起こされるのか ―3 つ目の Lack = management mind- ② 第 8 回 危機管理の鉄則/まとめ 蔦澤元晴(早稲田大学大学院講師)

概要 現代の子どもの成長を支える機能は、学校教育だけではその概要の多様さと複雑さ のため限界があることは明らかである。そこで、子どもたちの生活している地域社 会をもう一つの学びの場として位置づけ、地域社会との連携をはかりつつ協力し、 子育てすることが必要となってくる。本講座では、学校を地域に開き、家庭・地域 と連携して学ぶ新たな学校教育のあり方を考察し、地域づくりの拠点としての学校 のあり方をめざす教育論を展開する。 内容 第 1 回 子どもは地域で育つ① 「村を育てる学力」のめざしたもの 第 2 回 子どもは地域で育つ② 地域社会の変遷史 第 3 回 子どもの暮らしと学校、家庭、地域① 貧困社会と子どもの暮らし 第 4 回 子どもの暮らしと学校、家庭、地域② 子どもの暮らしを支えるために 第 5 回 学校、家庭、地域をつなぐ① 学校を地域に拓く 第 6 回 学校、家庭、地域をつなぐ② 学社融合教育の実践 第 7 回 地域づくりと学校の役割① PTA 活動と社会教育 第 8 回 地域づくりと学校の役割② コミュニティ・スクールの可能性 講習名 学校、家庭、地域との連携と協働 対象職種 教諭・養護教諭・栄養教諭 学校種 幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校 講師 加藤彰彦(沖縄大学名誉教授)

選択必修領域 講習名 人権、共生、道徳に関する性の学習 ―思春期の性と生を育てる― 対象職種 教諭・養護教諭・栄養教諭 学校種 幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校 講師 概要 思春期を境に子どもたちのからだ、こころは大きく変化する。その変化は性意識、 性行動にあらわれやすく、子どもたちを不安にし悩ませることになる。このことに ついて指導する人たちは改めて深く理解し、子どもたちが直面する自立の課題に立 ち向かえるよう援助したいものである。また性の問題は人権と相即不離であるとと もに人の生き方、道徳とも深くかかわるテーマでもあることをわからせ指導したい。 本講習では性の問題をとおし、道徳教育や指導についても考える。 内容 第 1 回 思春期のからだ、こころ、性 ① 第 2 回 思春期のからだ、こころ、性 ② 第 3 回 妊娠する・させる力の自覚 ① 第 4 回 妊娠する・させる力の自覚 ② 第 5 回 高校生と性 ① 第 6 回 高校生と性 ② 第 7 回 性の多様性、不本意な性の強制 ① 第 8 回 性の多様性、不本意な性の強制 ② 村瀬幸浩(元一橋大学講師)

講習名 様々な教育課題をかかえる学校の現状と組織的対応 対象職種 教諭・養護教諭・栄養教諭 学校種 幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校 講師 概要 本講座では、様々な教育課題をかかえる学校の現状を踏まえ、組織的対応の必要性、 学校組織の一員として行動するマネジメント・マインドの重要性、学校・家庭・地 域社会との連携の在り方などについて考察する。いじめの問題、不登校や虐待の問題、 発達障害理解の問題、保護者の問題などは、組織的対応をいかにつくり出していく かが問題解決のカギとなることを理解していきたい。 内容 第 1 回 学校が抱える「様々な問題」とは 第 2 回 <子どもの苦悩や喜びに共感する>①「たかし君の心のカギ」「ヤスオくんの日記」 第 3 回 <子どもの苦悩や喜びに共感する>②「ケン太君の居場所」「マコトくんの屋上事件」 第 4 回 <「共感」が子どもの自立を育てる>「やりたくないゴロ―」「本の虫ユキ江」 第 5 回 <「共感」がさまざまな共同を育てる>①「海ちゃんの天気、今日は晴れ」その1 第 6 回 <「共感」がさまざまな共同を育てる>②「海ちゃんの天気、今日は晴れ」その 2 第 7 回 <「共感」がさまざまな共同を育てる>③「いじめ不登校120日が語りかけるもの」1 第 8 回 <「共感」がさまざまな共同を育てる>④「いじめ不登校120日が語りかけるもの」2 大和久勝(元埼玉大学講師)

選択必修領域 概要 生きづらさを抱えて苦しんでいる子ども達が多い今、教員の「心のバリアフリー」 の理解が必要とされている。教師は「自分を知る量」までしか、生徒を理解できない。 問われるのは、教師自身の「自己吟味力」である。なおも人間教育(子どもが固有の「私」 になる教育)を志すならば、常に問いつづけるべき「自問」がある。学校を巡る近 年の状況の変化と、私自身の苦しかった教師経験を語りつつ、いくつかの本源的な「自 問」を提示して、受講者の自己理解に供したい。 内容 第 1 回 「生きること」と「仕事すること」 ―なぜ、教師になったのか― 第 2 回 自問1:「私は、何を願っている人間なのか」―「問い」を待つということ― 第 3 回 自問2:「私は、” 私” を生きているか」―役割を生きる vs 存在を生きる― 第 4 回 自問3:「私は、生徒に” 関心” を持っているか」―興味 vs 関心― ① 第 5 回 自問3:「私は、生徒に” 関心” を持っているか」―興味 vs 関心― ② 第 6 回 自問4:「私は、何を恐れている人間なのか」―恐れ vs 愛― --- 以下は任意受講(試験範囲外)です --- 第 7 回 自問5:「私は、” 独立” しているか」―関係性の保持 vs 主体性の保持― 第 8 回 自問6:「私は、” 希望” を持つ教師か」―教育は希望に賭ける業― 第 9 回 自問7:「私は、どこに” 立ち帰る” か」―教条 vs 原理― 講習名 「問い」を生きる教師へ ―教員の自己吟味力を高めるために― 対象職種 教諭・養護教諭・栄養教諭 学校種 幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校 講師 安積力也(元基督教独立学園高等学校長)

講習名 「聴く」教師・「待つ」教師へ ―日本聾話学校の教育が問いかけてくること― 対象職種 教諭・養護教諭・栄養教諭 学校種 幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校 講師 概要 子どもが思春期以降、心のバリアのない真の自立をするために、乳幼児期に経験し ておくべきことは何なのか。そのために幼稚園教員に何が問われているのか。先天 性聴覚障がい児の「言葉(音声言語)」を育てる教育を探求し続けてきた日本聾話学 校の現場からの知見を中心に、両親ガイダンスのあり方を含め、近年の学校を巡る 状況の変化や問題提起的な話しをしたい。本講習は子どもの成長を支える教員の参 考となる内容が多く含まれていることから、幼稚園教諭以外も対象とする。 内容 第 1 回 「聞く」vs「聴く」 ―「人間の言葉」はどのように誕生するのか ① 第 2 回 「聞く」vs「聴く」 ―「人間の言葉」はどのように誕生するのか ② 第 3 回 子の障がいを知った親の苦しみ ―「聴覚障がい」は関係の断絶から始まる ① 第 4 回 子の障がいを知った親の苦しみ ―「聴覚障がい」は関係の断絶から始まる ② 第 5 回 関係性回復の業 ―「根拠のある希望」の提示 ① 第 6 回 関係性回復の業 ―「根拠のある希望」の提示 ② 第 7 回 わが子を「受け入れる」ということ ―「わが子を愛せない」親の苦しみ ① 第 8 回 わが子を「受け入れる」ということ ―「わが子を愛せない」親の苦しみ ② --- 以下は任意受講(試験範囲外)です --- 第 9 回 「1対1の会話」 ―子どもの「心と言葉の発達」を促す源泉― 第10回 「自分のことば」の誕生 ―外的対話と内的対話― 第11回 発達には「順序性」がある ―日聾の現場で初めて気付いた事― 第12回 「聴く」そして「待つ」教師へ ―「教育の論理」とは何か― 安積力也(元基督教独立学園高等学校長)

選択必修領域 講習名 子どもの貧困問題と学校教育 対象職種 教諭・養護教諭・栄養教諭 学校種 幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校 講師 概要 学校を巡る状況の変化の中で、殊に問題化している貧困とは何か。また貧困と子ども の成長に相関関係はあるのかを検討した上で、子どもの生活実態のデータをもとに考 察する。また、制定された「子供の貧困対策に関する大綱」の理解のため、内容を解 説する。その上で、学校現場で何ができるか、具体的に実践例を示しつつ考える。全 ての子どもが通う学校には、他の専門機関、地域の方々とも協力し、総合的に子ども を支え、成長させていくプラットフォームとしての役割があることを確認する。 内容 第 1 回 子どもの貧困を考える視点(前半) 子どもの貧困と戦後史 第 2 回 子どもの貧困を考える視点(後半) 子どもの貧困とその背景 第 3 回 子どもの貧困対策法を読む(前半) 子どもの貧困対策の推進に関する法律 第 4 回 子どもの貧困対策法を読む(後半) 子どもの貧困対策・その具体的取り組み 第 5 回 学校教育に何ができるか(前半) 学校とは何かを問い直す 第 6 回 学校教育に何ができるか(後半) ケアする学校文化の創造へ 第 7 回 学校を子どもたちのプラットフォームに(前半) 教育と福祉の統合へ 第 8 回 学校を子どもたちのプラットフォームに(後半) 学校プラットフォーム化への試み 加藤彰彦(沖縄大学名誉教授)

概要 「ユニバーサルデザイン 2020 行動計画」(29.2.20 関係閣僚会議にて決定)におい て、教員の「心のバリアフリー」の理解のための取組みが必要とされたように、近 年の学校を巡る状況は大きく変化しており、その理解と対応が強く求められている。 本講座では、学校を巡る近年の状況の変化を学ぶとともに、誰でも参加できるシン プルなアプローチで、素直な感性を開き、世代や人種を越えた多様な人たちとのコ ミュニケーション能力や、自由な創造性を養っていく(心のバリアフリー)方法を、 実践例を示しながら紐解いていく。 内容 第 1 回 現代社会における「心のバリアフリー」の必要性と音楽の役割 第 2 回 音楽によるコミュニケーションツール「つむぎねメソッド」 第 3 回 ワークショップ内容紹介(前半) 第 4 回 ワークショップ内容紹介(後半) 第 5 回 学校でのワークショップ実践例 第 6 回 海外でのワークショップ実践例 第 7 回 「違い」を生かす実験的ワークショップ実践例 第 8 回 参加者と作るパフォーマンス実践例/まとめ(” 聴き合う” 力) 講習名 耳をひらく、心をひらく ―音から育む人間の豊かな感性、創造性― 対象職種 教諭・養護教諭・栄養教諭 学校種 幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校 講師 宮内康乃(東京学芸大学講師)

選択必修領域 講習名 気づきを大切にする小学校での英語教育 対象職種 教諭(小学校の教諭のみ対象) 学校種 小学校(他の学校種の教諭は選択できません。) 講師 概要 本講習では、小学校英語(外国語活動,外国語)を扱う。主に(1)英語への気づ きを促す児童への働きかけ、(2)慣れ親しませ、興味を育てることから始める技能 習得、(3)コミュニケーション能力を育成する活動の考案と指導案の作成、(4)小・ 中接続を意識した評価の考え方、の4点から構成される。 内容 第 1 回 これからの英語教育のあり方 物井尚子 第 2 回 聞く・話す活動を考える 物井尚子 第 3 回 英語の音声とリズム 物井尚子 第 4 回 聞く・話す活動を考える(応用編) 物井尚子 第 5 回 コミュニケーション能力を育成する活動の考案と指導案の作成① 折原俊一 第 6 回 コミュニケーション能力を育成する活動の考案と指導案の作成② 折原俊一 第 7 回 読む・書く活動を考える 物井尚子 第 8 回 学習目標と評価 物井尚子 物井尚子(千葉大学准教授) 折原俊一(千葉大学附属小学校主幹教諭)

講習名 教室で役立つ「通じるための英語」 対象職種 教諭(小学校の教諭のみ対象) 学校種 小学校(他の学校種の教諭は選択できません。) 講師 概要 単語を覚える時代から「使うための英語」を身につける時代になった今、子どもたちが、 今後直面する現実社会の中で、「通じる英語」を話せることが子どもたちの未来にど のようにかかわっていくのか、また学校教育の中で教員は「通じる英語」をどのよう に理解すればよいのかを考える。そして、教員も子どもたちと一緒に楽しみながら身 につけていくことのできる「通じる英語」とはどのようなものかを講習を通して体感 してもらう。 内容 第 1 回 ビギナーのための音声学~英語の発音を学ぶ前に~ 峯松信明 第 2 回 日本の方言よりも外国人同士の英語は伝わりにくい 奥村真知 第 3 回 英語の音の数は日本語の音の数よりも多い(英語のアイウエオ) 奥村真知 第 4 回 英語にあって日本語にない音 ( 子音 ) の簡単練習 奥村真知 第 5 回 教室で簡単に作れる英語への興味 森村久美子 第 6 回 知っておくと得する英語学習のポイント 森村久美子 第 7 回 身の回りにある「英語」の活用法 奥村真知 第 8 回 対談 峯松信明×奥村真知 備考 PC での受講の場合:発音練習時にマイクを使用します。マイク付きの PC でない場合、別 途ヘッドセットをご用意ください。 スマホの場合:別途発音練習用アプリをインストールしてください。(申込み後、受講ペー ジよりダウンロード可能です。) 森村久美子 (元東京大学教授) 奥村真知 (国際発音検定協会代表理事) 峯松信明 (東京大学大学院教授)

選択必修領域 講習名 社会に開かれた幼児教育 対象職種 教諭(幼稚園教諭のみ対象) 学校種 幼稚園(他の学校種の教諭は選択できません。) 講師 概要 これからの時代に求められる幼児教育を実現していくためには、よりよい教育を通し てよりよい社会を創るという理念を園と社会が共有し、保護者や社会との連携及び協 働によりその実現を図っていくことが大切である。社会に開かれた教育の実現は小学 校以降の教育につながる課題であり、学校教育の始まりに位置する幼児期の教育の役 割は大きい。本講習では社会に開かれた教育の意義と実際について実践例を通して学 ぶことを目的とする。 内容 第 1 回 幼児期の教育と現状と課題①なぜ「社会」なのか? 第 2 回 幼児期の教育の現状と課題②「社会」は何をもたらすのか? 第 3 回 子育てを支える園の在り方①子どもが育つとは? 第 4 回 子育てを支える園の在り方②子育ての支援の可能性 第 5 回 保護者との関係構築の工夫①実践例「体験・共感・対話」 第 6 回 保護者との関係構築の工夫②実践例「発信⇄受信の工夫」 第 7 回 園・家庭・地域をつなぐ①実践例「出会いの扉を開く」 第 8 回 園・家庭・地域をつなぐ②実践例「街は宝の山」 宮里暁美 (お茶の水女子大学特任教授) <追加講習> 募集期間:2021(令和 3)年 12 月 16 日〜 2022(令和 4)年 3 月 31 日 受講期間:2021(令和 3)年 12 月 21 日〜 2022(令和 4)年 3 月 31 日

加藤彰彦(沖縄大学名誉教授) 講習名 教育相談への期待と課題 ―不登校・いじめの克服をめざして― 対象職種 教諭・養護教諭・栄養教諭 学校種 幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校 講師 概要 教育の役割は教科学習が中心だが、その根底には社会人(自立した市民)として育 てるという役割もある。そのためさまざまな問題(不登校、いじめなど)を抱え苦 しんでいる子どもたちの相談にのり、課題を共有しつつ乗り越えていく支援をする ことが重要である。問題を子どもと共有しつつ、家庭、学級の生徒、学内外とも協力し、 課題を解決し、また教育のあり方を改善していくことも目指していく。 内容 第 1 回 教育相談と子どもの成長① 教育相談とは何か(その歴史と課題) 第 2 回 教育相談と子どもの成長② 子どもの成長を考える(成長理論を検討する) 第 3 回 学校への適応、不適応① 不登校とは何か(その歴史と課題) 第 4 回 学校への適応、不適応② 不登校への対応を考える(人間関係を回復する) 第 5 回 暴力、加害行為と学校① いじめとは何か(いじめの発生と構造) 第 6 回 暴力、加害行為と学校② いじめへの対応を考える 第 7 回 問題の発生と学校の対応① 問題を抱える子ども(貧困の構造と課題) 第 8 回 問題の発生と学校の対応② 学校の役割と課題(子育てのネットワーク作り) ■選択領域 3 講習を選択。受講者が任意に選択して受講する領域。選択必修領域と同一の講習は受講でき ません。小学校・幼稚園教諭用の講習は、養護教諭・栄養教諭は受講できません。学校種の異 なる他の教諭は受講可能です。

選択領域 村瀬幸浩(元一橋大学講師) 講習名 健やかな子どもの生と性を育むために ―性の人権、科学、道徳について考える― 対象職種 教諭・養護教諭・栄養教諭 学校種 幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校 講師 概要 本講習ではまず、「性」について子どもたちに学ばせることの意義、必要性を理解し ていただく。次に、人の生命のなりたち(出産・出生)について、さらに「からだ」 と「性」、「心」が成長し変化しながら大人になっていく状況を説明したい。最後に、 人権・科学・道徳的観点からどのような指導、アドバイスがふさわしいかを紹介し たい。 内容 第 1 回 性について学ぶとは① 第 2 回 性について学ぶとは② 第 3 回 いのちのなりたち -出産 ・ 出生について-① 第 4 回 いのちのなりたち -出産 ・ 出生について-② 第 5 回 成長し変化していく からだと性① 第 6 回 成長し変化していく からだと性② 第 7 回 成長し変化するこころ -大人になるって?① 第 8 回 成長し変化するこころ -大人になるって?②

講習名 情報教育の基礎と教育へのICT活用 対象職種 教諭・養護教諭・栄養教諭 学校種 幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校 講師 概要 本講習では、最初に情報の基礎を概説し、情報リテラシーと情報モラルとは何かを 説明し、扱い方次第で危険なものであることを理解していただく。ついでICTを 活用することによってコミュニケーションがいかに豊かになるかを理解していただ く。具体的には、アクティブラーニングやeラーニング作成方法など、授業運営に 活用できるノウハウを提供したい。 内容 第 1 回 情報教育のための基礎① 第 2 回 情報教育のための基礎② 第 3 回 情報リテラシーと情報モラル 第 4 回 ICT とコミュニケーション 第 5 回 セキュリティの基礎 第 6 回 情報の活用 第 7 回 アクティブラーニングに活用可能な ICT 第 8 回 eラーニング作成の方法 有賀清一(桜美林大学講師)

選択領域 講習名 学校危機管理 ―3つの Lack の視点から― 対象職種 教諭・養護教諭・栄養教諭 学校種 幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校 講師 蔦澤元晴(早稲田大学大学院講師) 概要 近年、学校の内外には「学校危機」に直結する様々な問題が起き、その度に学校危 機管理のありようが問われている。本講習では、「学校危機」は何故に起きるのかを 3つの lack(欠如)という視点から考察するとともに、その未然防止(リスクマネ ジメント)のあり方や手法、心構え等についても考えていきたい。 内容 第 1 回 「学校危機」とは何か/「学校危機」は何故引き起こされるのか ―1 つ目の Lack =人権感覚― ① 第 2 回 「学校危機」は何故引き起こされるのか ―1 つ目の Lack =人権感覚 ② 第 3 回 「学校危機」は何故引き起こされるのか ―2 つ目の Lack = legal mind ① 第 4 回 「学校危機」は何故引き起こされるのか ―2 つ目の Lack = legal mind ② 第 5 回 「学校危機」は何故引き起こされるのか ―2 つ目の Lack = legal mind ③ 第 6 回 「学校危機」は何故引き起こされるのか -3 つ目の Lack = management mind ① 第 7 回 「学校危機」は何故引き起こされるのか -3 つ目の Lack = management mind ② 第 8 回 危機管理の鉄則/まとめ

講習名 学校、家庭、地域との連携と協働 対象職種 教諭・養護教諭・栄養教諭 学校種 幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校 講師 概要 現代の子どもの成長を支える機能は、学校教育だけではその内容の多様さと複雑さ のため限界があることは明らかである。そこで、子どもたちの生活している地域社 会をもう一つの学びの場として位置づけ、地域社会との連携をはかりつつ協力し、 子育てすることが必要となってくる。本講座では、学校を地域に開き、家庭・地域 と連携して学ぶ新たな学校教育のあり方を考察し、地域づくりの拠点としての学校 のあり方をめざす教育論を展開する。 内容 第 1 回 子どもは地域で育つ① 「村を育てる学力」のめざしたもの 第 2 回 子どもは地域で育つ② 地域社会の変遷史 第 3 回 子どもの暮らしと学校、家庭、地域① 貧困社会と子どもの暮らし 第 4 回 子どもの暮らしと学校、家庭、地域② 子どもの暮らしを支えるために 第 5 回 学校、家庭、地域をつなぐ① 学校を地域に拓く 第 6 回 学校、家庭、地域をつなぐ② 学社融合教育の実践 第 7 回 地域づくりと学校の役割① PTA 活動と社会教育 第 8 回 地域づくりと学校の役割② コミュニティ・スクールの可能性 加藤彰彦(沖縄大学名誉教授)

選択領域 講習名 人権、共生、道徳に関する性の学習 ―思春期の性と生を育てる― 対象職種 教諭・養護教諭・栄養教諭 学校種 幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校 講師 概要 思春期を境に子どもたちのからだ、こころは大きく変化する。その変化は性意識、 性行動にあらわれやすく、子どもたちを不安にし悩ませることになる。このことに ついて指導する人たちは改めて深く理解し、子どもたちが直面する自立の課題に立 ち向かえるよう援助したいものである。また性の問題は人権と相即不離であるとと もに人の生き方、道徳とも深くかかわるテーマでもあることをわからせ指導したい。 本講習では性の問題をとおし、道徳教育や指導についても考える。 内容 第 1 回 思春期のからだ、こころ、性 ① 第 2 回 思春期のからだ、こころ、性 ② 第 3 回 妊娠する・させる力の自覚 ① 第 4 回 妊娠する・させる力の自覚 ② 第 5 回 高校生と性 ① 第 6 回 高校生と性 ② 第 7 回 性の多様性、不本意な性の強制 ① 第 8 回 性の多様性、不本意な性の強制 ② 村瀬幸浩(元一橋大学講師)

講習名 様々な教育課題をかかえる学校の現状と組織的対応 対象職種 教諭・養護教諭・栄養教諭 学校種 幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校 講師 大和久勝(元埼玉大学講師) 概要 本講座では、様々な教育課題をかかえる学校の現状を踏まえ、組織的対応の必要性、 学校組織の一員として行動するマネジメント・マインドの重要性、学校・家庭・地 域社会との連携の在り方などについて考察する。いじめの問題、不登校や虐待の問題、 発達障害理解の問題、保護者の問題などは、組織的対応をいかにつくり出していく かが問題解決のカギとなることを理解していきたい。 内容 第 1 回 学校が抱える「様々な問題」とは 第 2 回 <子どもの苦悩や喜びに共感する>①「たかし君の心のカギ」「ヤスオくんの日記」 第 3 回 <子どもの苦悩や喜びに共感する>②「ケン太君の居場所」「マコトくんの屋上事件」 第 4 回 <「共感」が子どもの自立を育てる>「やりたくないゴロ―」「本の虫ユキ江」 第 5 回 <「共感」がさまざまな共同を育てる>①「海ちゃんの天気、今日は晴れ」その1 第 6 回 <「共感」がさまざまな共同を育てる>②「海ちゃんの天気、今日は晴れ」その 2 第 7 回 <「共感」がさまざまな共同を育てる>③「いじめ不登校120日が語りかけるもの」1 第 8 回 <「共感」がさまざまな共同を育てる>④「いじめ不登校120日が語りかけるもの」2

選択領域 講習名 「問い」を生きる教師へ ―教員の自己吟味力を高めるために― 対象職種 教諭・養護教諭・栄養教諭 学校種 幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校 講師 概要 生きづらさを抱えて苦しんでいる子ども達が多い今、教員の「心のバリアフリー」 の理解が必要とされている。教師は「自分を知る量」までしか、生徒を理解できない。 問われるのは、教師自身の「自己吟味力」である。なおも人間教育(子どもが固有の「私」 になる教育)を志すならば、常に問いつづけるべき「自問」がある。学校を巡る近 年の状況の変化と、私自身の苦しかった教師経験を語りつつ、いくつかの本源的な「自 問」を提示して、受講者の自己理解に供したい。 内容 第 1 回 「生きること」と「仕事すること」 ―なぜ、教師になったのか― 第 2 回 自問1:「私は、何を願っている人間なのか」―「問い」を待つということ― 第 3 回 自問2:「私は、” 私” を生きているか」―役割を生きる vs 存在を生きる― 第 4 回 自問3:「私は、生徒に” 関心” を持っているか」―興味 vs 関心― ① 第 5 回 自問3:「私は、生徒に” 関心” を持っているか」―興味 vs 関心― ② 第 6 回 自問4:「私は、何を恐れている人間なのか」―恐れ vs 愛― --- 以下は任意受講(試験範囲外)です --- 第 7 回 自問5:「私は、” 独立” しているか」―関係性の保持 vs 主体性の保持― 第 8 回 自問6:「私は、” 希望” を持つ教師か」―教育は希望に賭ける業― 第 9 回 自問7:「私は、どこに” 立ち帰る” か」―教条 vs 原理― 安積力也(元基督教独立学園高等学校長)

講習名 「聴く」教師・「待つ」教師へ ―日本聾話学校の教育が問いかけてくること― 対象職種 教諭・養護教諭・栄養教諭 学校種 幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校 講師 概要 子どもが思春期以降、心のバリアのない真の自立をするために、乳幼児期に経験し ておくべきことは何なのか。そのために幼稚園教員に何が問われているのか。先天 性聴覚障がい児の「言葉(音声言語)」を育てる教育を探求し続けてきた日本聾話学 校の現場からの知見を中心に、両親ガイダンスのあり方を含め、近年の学校を巡る 状況の変化や問題提起的な話しをしたい。本講習は子どもの成長を支える教員の参 考となる内容が多く含まれていることから、幼稚園教諭以外も対象とする。 内容 第 1 回 「聞く」vs「聴く」 ―「人間の言葉」はどのように誕生するのか ① 第 2 回 「聞く」vs「聴く」 ―「人間の言葉」はどのように誕生するのか ② 第 3 回 子の障がいを知った親の苦しみ ―「聴覚障がい」は関係の断絶から始まる ① 第 4 回 子の障がいを知った親の苦しみ ―「聴覚障がい」は関係の断絶から始まる ② 第 5 回 関係性回復の業 ―「根拠のある希望」の提示 ① 第 6 回 関係性回復の業 ―「根拠のある希望」の提示 ② 第 7 回 わが子を「受け入れる」ということ ―「わが子を愛せない」親の苦しみ ① 第 8 回 わが子を「受け入れる」ということ ―「わが子を愛せない」親の苦しみ ② --- 以下は任意受講(試験範囲外)です --- 第 9 回 「1対1の会話」 ―子どもの「心と言葉の発達」を促す源泉― 第10回 「自分のことば」の誕生 ―外的対話と内的対話― 第11回 発達には「順序性」がある ―日聾の現場で初めて気付いた事― 第12回 「聴く」そして「待つ」教師へ ―「教育の論理」とは何か― 安積力也(元基督教独立学園高等学校長)

選択領域 講習名 子どもの貧困問題と学校教育 対象職種 教諭・養護教諭・栄養教諭 学校種 幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校 講師 概要 学校を巡る状況の変化の中で、殊に問題化している貧困とは何か。また貧困と子ど もの成長に相関関係はあるのかを検討した上で、子どもの生活実態のデータをもと に考察する。また、制定された「子供の貧困対策に関する大綱」の理解のため、内 容を解説する。その上で、学校現場で何ができるか、具体的に実践例を示しつつ考 える。全ての子どもが通う学校には、他の専門機関、地域の方々とも協力し、総合 的に子どもを支え、成長させていくプラットフォームとしての役割があることを確 認する。 内容 第 1 回 子どもの貧困を考える視点(前半) 子どもの貧困と戦後史 第 2 回 子どもの貧困を考える視点(後半) 子どもの貧困とその背景 第 3 回 子どもの貧困対策法を読む(前半) 子どもの貧困対策の推進に関する法律 第 4 回 子どもの貧困対策法を読む(後半) 子どもの貧困対策・その具体的取り組み 第 5 回 学校教育に何ができるか(前半) 学校とは何かを問い直す 第 6 回 学校教育に何ができるか(後半) ケアする学校文化の創造へ 第 7 回 学校を子どもたちのプラットフォームに(前半)教育と福祉の統合へ 第 8 回 学校を子どもたちのプラットフォームに(後半)学校プラットフォーム化への試み 加藤彰彦(沖縄大学名誉教授)

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