JARCLIVE9

48 非常に悩ましいです。 誰もが同じ人生体験をしているわけではないので 「これがラグジュアリーだ」と言われても?人によって 捉え方が違うだろうし、感じ方は実にさまざまではない かと思います。 日本では高級品とか高額なもの?みたいな位置づ けだったりするのでいわゆる高級ブランドをラグジュア リーグッズ(英語でいうと)というようになったのも他 との差別化や高級感を補足・説明するために使って いる言葉なのかなとも思います。 (車やボートまたは住宅でもラグジュアリーなを使いま すよね) ポイントは、高級(感)の「感」の部分です。 高級とか、贅沢を(感じる)か?その空気感がある かどうか?などが大事なのだと思います。 ラグジュアリーとは簡単にいうと贅沢とか豪華とか、 体験の中で感じるもの? 私は形のないもの、感じるもの、無形なものをラグ ジュアリーと位置付けてます。 環境の素晴らしいホテルにてゆったりとした時間を 過ごし、1日を充実した日にできればラグジュアリーな 空間でラグジュアリーな時間を過ごしたという表現もで きるのでやはり感じるもの?なのかなと思います。 私自身が育った環境がかなりレアな環境だったの でいわゆる「お金持ち」やいわゆる「セレブ」に接 する機会がものすごく多くありました。 父親がこの会社の創業者でしたので子供の頃から 当時あまり人が出入りしていないクラブ、ホテル、レ ストランへ行くことができた。お食事の中で普段他で は食べられない食材に出会い、素晴らしいサービスを 受けることができたし、海外にも連れて行ってもらい、 さまざまなホテルでトップクラスのサービスを体験する ことができたのも大きいと思います。そのホテルやレス トランにも当時有名だったビジネスマン、政治家、アー テイストなどもきていたのでそれを観察することもでき たのは、後々自分もこの世界が楽しいと思うようになり (VIPが来るホテルやレストランの環境がとても楽し いと思った)この世界に入ろうと決めたのもこのよう な経験があったからだと思います。 子供も頃からそういうVIPたちが出入りするホテル やレストランに同じく客として行くことができたのは幸 運でしたが、後に今度は、ホテルやレストランのスタッ フとして彼らを受け入れる側の体験、観察をしてきた のでとても参考になりました(距離が近いところで彼 らの話も聞けるし、仕草マナーは食事中ずっと見れ るので)。どのためにもどこへいってもその地域でトッ プクラスのホテルやレストランで働こうと決めたのも、 そういう人たちを相手にすることでたくさん学べると考 えたからだったと思いますし、事実彼らを観察して学 んだことは多いです。 日本のメディアがよく間違った理解をしているところ があります。 セレブとはお金持ち?ということではなく、セレブリ ティは有名人であってイコールお金持ちとは限らない ということです。 昔からのお金持ち(貴族や王族または財閥系など) とセレブ(有名人であってもイコールお金持ちである 太田 進氏 株式会社オータパブリケイションズ 代表取締役社長 東京生まれ。大正時代に高知でレストラ ン経営をしていた祖父、昭和の初めに帝 国ホテルなどで仕事をしていた父を持 ち、親子三代で深くホスピタリティの世 界に関わる。15歳から米国、スイスなど、 海外のホテル・レストランでアルバイト をしながら学校へ通い、19 歳の時に米国 料理専門学校の The Culinary of America (通称CIA)に入学。卒業後、東京ヒルト ン、銀座マキシム・ド・パリなどさまざ まなホテル&レストランにて修業をした 後に父親が創業した㈱オータパブリケイ ションズに入社。以来、30 年間で 38 カ 国のホテル・レストラン及び関連企業の 取材を通して人間関係を構築する。当社 のミッションは「質の高い情報と豊富な ネットワークで業界の皆さんをサポート することだと考え、企業と企業、人と人 を引き合わせる、つなげる「コネクター」 の役割と自負している。 「私 が思 うラ グジ ュア リー とは 」

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