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42 Q1. どのような背景で商品開発にいたったのでしょう か。 パナソニックは、1957 年に発売した監視カメラに始まり、 車のナンバー読み取りや線路内の侵入者を検知するカメラ など長年に渡り画像認識技術の研究開発をおこなってまい りました。1992 年より公共公益やセキュリティのニーズか ら顔照合技術の高度化を推進し、2017 年には空港出入 国ゲート、2019 年には商業施設を対象とした行動分析な どを開発。現在では入退セキュリティシステム「KPAS(ケ イパス)」や「顔認証クラウドサービス」などを提供しています。 Q2. どのような商品でしょうか。 (商品化・計画中) 「KPAS」は、顔登録機であるKPASレジスター、認 証機であるKPAS ゲート(特注品)、KPASチェッカー、 KPAS 管理サーバー、KPAS 認証サーバーから構成され、 顔画像の登録は最大 3 万人、従業員が 1 万人を超える大 規模オフィスにも導入いただくことが可能です。また、統合 型セキュリティシステム eX-SG(イーエックス・エスジー)と の連携により、来客会議室エリアでは顔認証によるストレス フリーな入退、執務室エリアでは ICカード認証かつ顔認証 の AND 認証による高セキュリティといった特徴により、利 便性とセキュリティとのバランスをとった運用が可能です。 「顔認証クラウドサービス」は、「顔認証 API サービス」 と「SaaSプラットフォーム」のラインアップから構成されて おり、世界最高水準のディープラーニング顔認証技術を、 クラウドサービスとして提供するサービスです。「顔認証 API サービス」は、お客様のサービスや業務システムとの連携 が可能なAPIを提供いたします。スマートフォンやタブレット、 パソコン等で、いつでもどこでも、簡単に高精度な顔認証 を実現できます。2020 年 11月より提供を開始したエンター プライズエディションでは、エンジンの性能を向上し、顔認 証速度を当社従来比で最大 10 倍高速化しました。これに より1 時間あたりの照合回数が 10 万回以上になるような アプリにも対応することが可能となります。また、マスク着 用時等の顔検出率を当社従来比で3.1倍、顔認証率を2.2 倍向上させました。さらに、顔画像の保管用ストレージや顔 画像登録時の品質チェック機能も提供しています。 「SaaSプラットフォーム」は、第一弾として、顔認証 APIと連動する「点呼・勤怠」管理用アプリケーションの 提供を開始しました。これにより、パートナー企業の様々な パナソニックの顔認証サービス・ソリューション パナソニック システムソリューションズジャパン㈱ フロント業務における「三密回避」「衛生管理」に 〜世界最高水準のディープランニング顔認証技術のクラウドサービス〜

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