JARCLIVE9

JARC LIVE 39 Q1. どのような背景で商品開発にいたったのでしょうか。 弊社は長年、無人搬送ロボットの開発からアフターサービ スまで、一貫して手がけ、生産現場における、部品など「モ ノの搬送」の効率化に貢献してまいりました。「モノの搬送」 は生産現場に限らずあらゆる場所で存在することであり、幅 広く社会へ貢献すべく、これまで培ってきた技術・経験を生 かし、サービス空間での活用に向けた搬送ロボット、AISLE (アイル)を開発しました。 さらに、現在は搬送ロボットをさらに進化させるべく、搬送 能力はそのままに、コンパクトと低コストを兼ね備える新モデ ルの開発を進めております。 また、より幅広い場面でお役に立てるよう「モノの搬送」 だけではない AISLE Tower Type をAISLE のシリーズとし て開発し、ご提案しております。 Q2. どのような商品でしょうか。 (商品化・計画中) AISLEは、最大 500kgまでの荷物を無人搬送できる、 「モノの搬送」に特化したロボットです。全高 170mm の 薄さで台車の下に潜り込み、牽引して搬送します。事前に PCを用いて走行場所の形状をマップ登録し、そのマップ上 で走行経路を作成します。走行速度や起動時間、エレ ー ター利用を伴う階層移動なども設定することができ、変更も 簡単。起動から業務終了後の充電まで、人による操作なく、 無人で稼働する設定もできます。さらに稼働状況の遠隔監 視が可能。安心してご活用いただける仕様としております。 また、AISLE Tower Type は、主機能である「モノの 搬送」だけでなく、UV 照射による除菌機能や遠隔操作機 能など様々なオプション機能を順次ご用意。1 台で何役もこ なし、必要なときに必要な機能を選んでマルチユースに活用 いただけるロボットです。AISLEと大きく異なる点は、全高 980mmであること。人々が行き交うサービス空間での単独 走行時も高い視認性を適え、親しみやすい設計といたしまし た。 弊社は、安全が何よりも大切であると考え、ロボットには ウインカー点滅により進行方向を周知する、走行中は複数 のセンサーにより周囲を監視し、障害物を検知すると停止す るなど安心して活用いただくための機能を複数、搭載してお ります。 Q3. ホテルのどの現場に導入したら、コロナ対策の効 率化や生産性向上が期待できるのでしょうか。 AISLEは、ホテル内で客室のリネン交換業務において活 用いただいている事例があります。未使用のリネンを載せた 台車をリネン室から客室階へ搬送し、客室階で使用済リネン を載せた台車を回収しリネン室へ無人搬送することでリネン台 車の交換を無人で行っています。リネンとスタッフ、またスタッ フとスタッフが接触する機会を減らし、感染リスクの低減に貢 献すると同時に、リネン交換業務の効率化やスタッフの業務 負担軽減をも実現しています。単純作業はロボットが行い、 人は他業務を担う、人とロボットの協働による役割分担により、 スタッフは捻出した時間・労力を接客など「おもてなし」のた めの業務に充てることができる、新たなホスピタリティをご提案 しています。 これはリネン交換業務に限らず、「モノの搬送」があるあら ゆる場面において同様の効果があり、例えばお客様の荷物を お部屋まで運ぶ、ルームサービスの料理や物品をお部屋まで 運ぶなど、幅広い用途で活用いただくことで、新型コロナウイ ルス感染拡大防止および生産性向上・サービス向上に貢献 できると考えております。 また、AISLE Tower Typeにおいては、特にUV 照射に よる除菌機能を活用いただき、ホテル内の共有部分やチェッ クアウト後の客室を除菌することにより、お客様やスタッフが 安心して滞在・仕事できる環境構築の実現に貢献できると考 えております。その他機能も併せ、それぞれの活用場所に合 わせた無駄なく効率的・効果的かつ柔軟なロボット活用をご 提案しております。 弊社はこれからも宿泊施設をはじめ、皆様のお役に立てる よう進化を続け、「もっとやさしい社会」の実現に努めてまい ります。 ㈱シンテックホズミ 株式会社シンテックホズミ 〒 470-0217 愛知県みよし市根浦町五丁目 3 番地 1 https://www.shcl.co.jp/ 営業部 0561-35-5765 モノの搬送に特化した AISLE(左)と マルチユースなAISLE Tower Type(右) お客様の荷物を搬送する AISLE リネン台車を搬送する AISLE ResorTech Okinawa おきなわ国際 IT見本市 2020 「モノの搬送」のあらゆる場面で生産性・サー ス向上に 〜客室階で使用済リネンを回収、リネン室へ無人搬送〜

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