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JARC LIVE 41 める快適さ、そして非接触によるホテルスタッフの安全 性も担保されるということですね。最後にひと言、お願 いいたします。 「ホテルエンジニアリングカンパニー」である㈱タップが開 発した「tap アプリ」をうまく活用することでホテルスタッフの 無駄な作業が軽減され、本来宿泊施設の商品であるホスピ タリティに時間をかけることができます。それがまさにテクノロ ジーとホスピタリティを融合させた新しい文化が生まれるときで す。時代は常に変化します。ウィズコロナ時代という中で非 接触テクノロジーを大いに活用していただき、ますます宿泊 業界の発展に貢献できればと思います。非接触テクノロジー を基本とした日本のホテルオペレーションのシステムを世界に 向けて発信し、日本の宿泊業界が世界の国々から注目され、 「tap アプリ」をはじめ日本のテクノロジーサービスが世界標 準になるようさらに取り組んでいきたいと考えています。 ~ IT 技術の活用により多くの問題を解決し 持続可能なホテル・旅館経営につながる研究所運営~ 時代の変化に対応する次世代ホテル・旅館のモデ ルケース実証実験の場として、沖縄県うるま市にTAP Hospitality Labo『OKINAWA IT SHINRYO PARK』を 竣工、2022 年 11月下旬には供用開始する予定だ。 この事業はTHLの創造を前提としたもので、周辺企業 と相互協力する未来都市の実現と実証実験テストフィール ドとして展開する。THLとは『タップ・ホスピタリティ・ラボ』 を意味し、IT 技術の活用により多くの課題を解決しホテル・ 旅館経営の業務効率化や生産性向上につながる研究所と して運営していく。ホテル・旅館のテクノロジーを介した生 産性向上と人による接客満足度の両輪をいかに回転させて いくことが不可欠であることを前提に取り組む。 さまざまな問題解決のためのテクノロジーは各企業との最 先端技術の融合により開発が進められているものの、実際 の宿泊施設での実証実験の実現は困難であった。例えば ホテル営業中に最先端の自動搬送ロボット導入に向けた 実験は、宿泊客の安全性を考えて速度をあげることができ なかった。真の実用化において実証実験は欠かせないもの であり、何度も試行しながらより精度が高く、実用的、汎 用的なものに仕上げていくためにはラボ的な施設が必要で あるという考えに至った。 持続可能な都市構造モデルとして提案 THLは IT 津梁パークやその周辺に誘致されている多く の企業のスタッフが実験的に提供されるサービスモデルを 利用し、実際の観光地経営や地域社会での実用化に向 けた提供可能なサービスの仕組や設備、環境を具現化す る中心的な存在でありながら、持続可能な「都市創造」 のテストフィールドとしてとらえている。沖縄県うるま市の新 たな都市構造がモデルとなり、新しい街づくりの在り方を提 唱していくという構想だ。 最先端テクノロジーを開発している国内外のさまざまな企業 のエンジニアやクリエーターがこの地に集結し、新たな時代 を作り上げていくというスーパーシティ未来観光都市として の構想でもある。モデル都市として全国に広がることで日本 における宿泊業・観光業におけるテクノロジーはますます醸 成され、日本独自の産業を生み出し、世界から注目されるこ とだろう。 次世代型スマートホテルモデルを追求 加えて、次世代の総合戦略拠点機能として「IT 技術を 活用した新たなホスピタリティサービスの創造」「人のサー ビスとIT・IoT・ICTを融合する次世代型スマートホテルモ デル」など、快適性・利便性の徹底的な追及を行なって いく。そのほか、完全キャッシュレスの有効性やIT津梁パー クエリア内での自動走行・モビリティサービス、大容量高 速通信・5Gを活用したサービス提供の検証、スーパーシティ 構想を前提とした地域開発や創生事業を追求していく考え だ。施設内には無人コンビニの設営も計画している。 2022年秋竣工予定 TAP Hospitality Labo『OKINAWA IT SHINRYO PARK』 これからの宿泊業界発展に向けて 3 つの 世界最先端 テーマ 1 持続可能な観光地経営&総合型リゾート施設、宿泊施設モデルを世界へ発信する戦略拠点 2 情報システム・テクノロジーを活用した研究施設 3 サステナブル建築・設計・エネルギーの研究

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