JARCLIVE8

JARC LIVE 37 たい他業種企業様も多くいらっしゃるとのことでしたので、当 ホテルの宴会場を活用し、ソーシャルディスタンスを保ちなが ら80 名ほどの研修会を開催いたしました。研修は座学と実 習で5,6時間ほどです。実習場所もホテル館内を活用してい ただき、より実践的な内容になったかと思います。 ―実際、館内の抗ウイルス・抗菌コーティング作業を行 なうことに対して反応はいかがですか。 当社の横浜のホテルは、海外からの帰国待機場所として、 数例ですが受け入れを行ないました。受け入れのときは1フロ アにお客さま1名。非常ドア、非常階段をご利用いただくな ど他の人と接触しない対応策をとりました。この経験からホテ ルとしては、万全なコロナ対策を取り対応していましたが、さ らにコーティング作業を社内で行うときには、始めは “なんで、 私達がやらなければならないのか ”という不安や不満の声が 上がっていました。 その後、施行風景をホテルのロビーフロアで放映したり、 抗菌・消臭・抗ウイルスのステッカーを館内各所に掲示す るなどの、安全・安心に対する取り組みをお客様に向けて 可視化したことで、ご予約のお電話やアンケートでこの取り 組みについての評価を頂く声が増えるほどに、自分達が行っ てきたことへの社会的価値・意義への認識度が高まり、結 果的にプラスのモチベーションへと転換していったのです。 作業そのものは7月から開始し、1カ月間で全館約 5000 室 をコーティングしました。壁はもちろんのことテレビやテレビの リモコン、ドアノブ、換気扇のフィルターなどに空気触媒をス プレーガンを使って打ちつけていったのです。梅雨時というこ ともあり乾きが悪いということもありましたが、全室と宴会場、 さらにバックヤードの一部も含めて、抗ウイルス・抗菌コーティ ングを実施しました。 ―自分たちの手でこのホテル、お客さま、そして仲間を 守るんだという結束力は、改めて安全・安心が第一のホ テルの存在意義を確信したことでしょう。最後に今後の 取り組みについてお聞かせください。 国や市区町村単位のトラベルや飲食に関する支援策が打 ち出されています。支援策ご利用者を集客するためにも、一 番求められている「抗菌・消臭・抗ウイルス」への取り組み を前面に打ち出しています。そしてさらなるwithコロナ時代 の感染対策だけでなく、次世代に繋がる投資を行ない、ホ テルモントレ全体のブランドアップに努めてまいります。 ニチリンケミカル(森田邦治社長)は創業以来の先 代社長の意志を引継ぎ、“ 多くの人の役に立ち、喜んで いただける商品開発やサービスの提供 ” に努め、世の 中に必要とされる企業であると同時にCSR(社会貢献 活動)を念頭に置き、事業推進を図っている。同社が 開発した空気触媒「セルフィール」は鉄道やバスなどの 公共交通機関や学校や病院、学校、スポーツクラブや 学習塾、避難所などさまざまな場所で実績を上げている。 「セルフィール」はもともと、建築現場の高齢化とそれ にともなう有害物質によるシックハウス症候群への不安 感を取り除くことが必要であると考えた。建築現場に従 事する者の心身ともに健康的な職場環境を整えるために 化学薬品を用いることはできない。課題解決のために試 行錯誤する中で偶然にも自然の恵みである無色透明・ 無臭の天然ミネラルとの出会いに達した。 空気中の水からヒドロキシルラジカルを生み出し、空 気中の酸素からスーパーオキシドイオンを生み出す。これ らのラジカルがセルフィールの作用発現に重要な役割を 担っている。ラジカルは役割が終われば再び水と酸素に 戻り、空気中に還っていく。空気と空気中の水と酸素を 循環させて利用することより効果を発揮することから「空 気触媒」と命名した。 空気触媒は空気中の水と酸素だけを利用した分解反応 によるもので、吸着作用や中和作用によるものではない。 触媒の分野では光触媒があるが、光触媒の場合、十分 な光(紫外線)エネルギーが必要。空気触媒の場合、 光も電力も必要とせず光が届きにくい室内でも、夜間で も、場所・時間を選ぶことなく24 時間機能し続けること ができる。 作業的には室内に噴霧するのではなく、ミネラルの分 子を壁などにスプレーガンを使って打ちつけ定着させる。 打ちつけることで揮発性のあるアルコール類と比較して消 えることなく効果を持続することができる。また水でふき 取っても落ちないという。空気中のウイルスを殺菌するこ とは難しいが、内装に付着した菌から身を守ることはでき る。 「偶然に天然ミネラルに出会うことができた恩恵を引き継 ぎ、世のため、人のため、多くの皆様にお役にたてれ ばという思いです。残念ながら家庭で簡単に施工できる ようなものは製品化していないのですが、一般家庭やホ テルや飲食店などオファーがあれば喜んでお受けいたしま す」 大阪市北区堂島 2-2-2 近鉄堂島ビル URL:https://nichirin-chemical.co.jp ニチリンケミカル㈱営業企画部 中里 陽子氏 ~自然の恵みである無色透明・ 無臭の天然ミネラルとの出会い~ 空気触媒により場所・時間を選ぶことなく24 時間機能

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