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JARC LIVE 35 宿泊できる施設を探すことができます。 ―観光客の目・声を生かした取り組みにより、認証 された施設や店舗は安心・安全対策に気が抜けない とともに、安心・安全に対する意識改革により高度 な機運醸成を図ることができます。 また10月12日から始まるGo To Eat キャンペーン においても、対象となるのは認証された施設・店舗のみ と限定しています。対象施設・店舗においては25%割 引の商品券を使うことができます。宿泊業においては認 証を受けた宿泊事業者に対して「やまなしグリーン・ゾー ン宿泊割り」を実施しています。対象期間は2020 年 8月28日より開始し、2021 年 1月31日までとしまし た。対象地域は山梨県全域です。予約方法は宿泊事 業者へ直接または旅行予約サイトなど経由で予約を行な い、「やまなしグリーン・ゾーン宿泊割」と記載されてい るプランが本事業の対象となります。宿泊代金が1人泊 あたり1万円以上の場合、1人泊あたり5000 円または 2500 円割引、宿泊代金が1人泊あたり5000 円以上 1万円未満で1人泊あたり2500 円割引となります。1 人1回1万 5000 円が支給限度額となります。また、県 内の宿泊事業者を対象に「やまなしグリーン・ゾーン認 証」制度の普及促進と、感染予防対策の強化に欠か せない人材の育成を支援するために、「やまなし宿泊業 人材育成支援事業」を行なっています。「やまなし・グリー ン・ゾーン認証」制度や新型コロナウイルス感染症対 策の最新情報を提供するセミナーです。セミナーを受講 され、従業員への伝達講習を企画実施した宿泊事業者 に対して、施設ごとに講習実施の助成金を交付しており ます。助成額は1 施設当たり10 万円(定額)です。 県をまたいだ連携を図り広がるグリーン・ゾーンの輪 ―「Go Toトラベル」キャンペーンがスタートしました が、状況はいかがですか。 山梨県のグリーン・ゾーン構想への取り組みが評価さ れ、9月には山中湖の宿泊施設に名古屋からの修学旅 行生の宿泊予約がされるなど、良い方向に動き出しまし た。秋のシルバーウィークには昨年対比で観光客が 6 割ほど戻ってきています。10月から開始された東京都を 含めたGo Toトラベルにも期待がもてると思います。 ―ところで山梨県の安心・信頼を一層高めていくた めに、宿泊業・飲食業以外に対象事業の拡大は進め ていかれるのですか。 さまざまな業種からグリーン・ゾーン認証対象事業とし てほしいという声が寄せられています。山梨県は果樹園 が豊富にありますのでワイナリーや観光農園、また富士 山登山口は山梨県側にもあり、五合目や山小屋の一部 なども山梨県に属します。さらに民家を活用した民泊な ども対象として広げていくべきか検討を進めていきたいと 思います。民泊においては民泊業として180 件の届け 出がありますので、宿泊業の対象となるか、慎重に進め ていきたいと思います。観光業という括りでは土産物や 観光に係る施設などまだまだ対象となる事業は多くありま す。どこまで広げていくべきかというところですが、まずは スタートした宿泊業・飲食業を対象により一層の感染症 対策に対する意識を高め、1施設、1店舗でも多くの事 業者が山梨県が目指すこれからの未来に向けて協力して いただければと思います。 ―富士山という点では静岡県にもまたがりますので、 静岡県と連携した県をまたいだ観光エリアは国内に とどまることなく新たな観光地域として発展できる可 能性があります。 先日も静岡県の県庁関係者が山梨県の取り組みを聞 きたいということでお見えになりました。ぜひ、静岡県に も取り組んでいただき「富士の国グリーン・ゾーン構想」 が構築できればと願います。また山梨県と長野県にまた がる日本百名山の一つである八ヶ岳もありますので、富 士山とともに新潟を含めた甲信越の広域グリーン・ゾー ン構想も十分に考えられると思います。また今後は石和 温泉やフードコートなどのグリーン・ゾーン集積施設での 実証実験も実施していく計画です。産業界の協力を得、 安心・安全な空間を保持する設備を実験的に設置し、 感染症対策における経済効果を測定していきます。単 に最新設備を設置するのではなく、設置前と設置後の 感染症対策効果の数値的な測定と心理的な効果など 様々な視点から、消費者、事業者双方の観点から設備 に対する必要性を見極めていければと思います。グリー ン・ゾーン認証により山梨県がより安心・安全な空間、 そして観光地を創生することで山梨県の経済発展に貢 献してまいります。 ―県を挙げての素晴らしい取り組みです。グリーン・ ゾーン構想が山梨県を機に全国に広がり、より安全・ 安心な国、日本を全世界に発信していきたいですね。

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