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32 「山梨全体で安心・信頼を提供」することをテーマに利用者の安心・ 信頼を獲得するための「やまなしグリーン・ゾーン認証制度」創設 日本の山を代表する富士山、観光地として定着している富士五湖など雄大な自然に恵まれた山梨県。コロナ以前には年間約 3500 万人の観光客数が訪れ、うち約 25%にあたる 880 万人が宿泊をともない、観光収入は約 4300 億円におよんだ。 富士山を眺望できる富士五湖は外国人観光客の人気スポットとなった。ウィズコロナという状況下、“安心・信頼”をキーワー ドに「やまなしグリーン・ゾーン構想」が立ち上がり、推進課も発足。森田考治主査に基本的な構想、狙い、今後の展開など をお聞きした。 ~宿泊業・飲食業対象にスタート、 1024件がグリーン・ゾーン認証取得~ 宿泊・飲食業合わせ約 1700 件申請書提出 ―山梨県はいち早く“安心・信頼”を軸に新たな構 想を立ち上げ、その活動は全国の都道府県から注目 されています。はじめに「やまなしグリーン・ゾーン 構想」発足の経緯をお聞かせください。 令和 2 年 5月19日に山梨県(県知事・長崎幸太郎) は新型コロナウイルス感染症の第二波、第三波が襲来 した場合も、将来、未知の感染症への対応を余儀なく される場合にも、県民の皆様の生命と経済を両立しなが ら不断に前進し続けることができる社会(「超感染症社 会」)への脱皮を目指すために「やまなしグリーン・ゾー ン構想」の方向性を公表しました。これまでに県民の皆 様とともに築き上げてきた感染制御の経験や、医療体 制整備の蓄積を土台として、感染症に強い社会・経済 を形成すべく取り組みです。感染症に強い事業環境づ くりを強力に後押しし、「山梨全体で安心・信頼を提供」 することをテーマとして、利用者の安心・信頼を獲得す るための「やまなしグリーン・ゾーン認証制度」を創設 いたしました。 この制度により⼭梨全体が県内外の消費者の「安 ⼼・信頼」という価値を獲得し、県内経済の再生につ なげることを目指しています。第一弾として山梨県を支 えている観光業に着目し、宿泊業・飲食業を対象とし た認証制度に着手しました。また活動にあたり8月1日、 グリーン・ゾーン推進課を新設し、商工会の協力を得る とともに、各団体新型コロナウイルス感染症拡大予防 ガイドラインに基づき、県が作成した認証基準等を中心 に認証制度の説明会を各地域で積極的に行なっていま 森田 考治氏 山梨県県民生活部 グリーン・ゾーン推進課 主査 山梨県甲府市丸の内 1-6-1 TEL:055-223-1318 https://greenzone-ninsho.jp JARCウィズコロナ安全行動基準プロジェクト

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