JARCLIVE8

JARC LIVE 29 予防を目的とするものではありません。 では、抗菌、抗ウイルスと謳っている製品や薬剤の何を基 準に判断したらいいか? 目安となるのは、抗菌、抗ウイルスに関しては、SIAAです。 では、SIAA(抗菌製品技術協議会)とは、適正で安心 できる抗菌・防カビ加工製品の普及を目的とし、抗菌剤・ 防カビ剤および抗菌・防カビ加工製品のメーカー、抗菌試 験機関が集まってできた団体です。業界だけでなく、消費 者代表、専門家および行政などの幅広い意見を聞きなが ら、抗菌加工製品に求められる品質や安全性に関するルー ルを整備し、かつそのルールに適合した製品の安心のシン ボルSIAAマーク表示を認めています。国内製品であれば SIAAマークは一つの安心安全が担保された製品と言えま す。それ以外で判断する場合は、各製品が検査機関で独 自に検査したエビデンスですが、新型コロナウイルスでの試 験は、日本国内では出来ないので判断が難しい製品もまだ まだ多いのも現状です。このようにこれらの言葉を正しく理 解した上で、何を基準にどの薬剤をどう効果的に使用する のがいいのかも少しずつ見えて来ます。特に、この半年で の大きな問題は、毎日レストラン、デパート、モールのお店 毎にどこに行ってもアルコール消毒をしなければいけません。 皮膚の弱い方は、手の油分がなくなり皮膚病になるケース なども増えて来ています。ノンアルコールでコロナに効果が ある体に優しい手指消毒液が求められています。 飛沫防止パーテーションは、フェイスシールド、マウ スシールド今や当たり前。 飲食店、ホテルのフロントやスーパーマーケットやコンビ ニのレジでの飛沫防止パーテーションは、今や新しい日常 では、当たり前の風景です。この飛沫防止パーテーション も緊急事態宣言時には、ホームセンターで買い集めた農 業用のビニールシートやテーブル用ビニールシートを仮設で 設置がスタートでした。何でもいい無いよりマシ。そこから 少し落ち着くとアクリルやポリカーボネイトの専用の飛沫防 止パーテーションへと少しずつ進化していきました。テレビ のスタジオ収録では、タレントさんとタレントさんの間にはア クリルパーテーションが当たり前の風景になっています。そ れだけでなく、テレビや映画の収録現場では、フェイスガー ド、マウスガードは、当たり前なのです。監督が「カットー」っ という瞬間に全員役者さんが一斉にフェイスガード着用とい うぐらいです。まさにwithコロナの時代に確実に進化して います。 しかし、まだまだ大きな勘違いもあります。時々ホテルの 飛沫防止パーテーションの向こう側でフェイスシールドしてマ スクして応対しているケースがあります。これは、過剰な対 応と言えます。この場合は、マスクのみで十分です。スーパー マーケットのレジの様に密な環境でビニールシートのみの飛 沫防止の場合には、安全上からゴーグル+マスク、または フェイスシールド+マスクは必要になります。 逆に、テレビ収録などで撮影の都合上、マウスガードは、 飛沫防止には全く意味がありません。飛沫がまっすぐに飛 ばないだけで、上に拡散します。これを見て一般の方もマ ウスガードで歩いている方がいますが・・これは、飛沫感 染防止という観点からは、相手に対して、自分に対しても 有効ではありません。 学校でもフェイスガード付けて、マスク無しでの様々活動 が報じられているのでこれも十分に危険です。 事実、理化学研究所や神戸大学などの研究チームが 世界最高の計算速度を誇るスーパーコンピューター「富岳」 を使い、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) への効 果的な施策を探る研究を実施している中でのパーテーショ ンのシミュレーションからも「マスクをつければ8割の飛沫が 抑えられる」フェイスシールドの効果についてもシミュレーショ ンを行った。直径 50マイクロメートル以上の大きな飛沫 は、フェイスシールドに付着して拡散を防ぐ効果を見込める が、直径 20マイクロ以下のエアロゾルは、横から漏れる ことがあるという結果が出ています。つまり、「フェイスシー ルドで飛沫飛散を防ごうという場合には、小さな飛沫に対し ては、換気を併用する必要がある」としている。 また、それだけでなくオフィスの飛沫防止パーテーション についても、研究チームがシミレーションした結果。オフィ スなどの間仕切りは、床から高さ1.4メートル程度が適当で、 高さ1.2メートルでは飛沫が向かい側の席まで広がってしま う。逆に高過ぎても局所的に換気の悪い場所ができ、逆 効果になる可能性がある。 「フェイスシールド+マスク」 「オフィスの飛沫防止パーテーションの高さは、1.4mなの で、通常のオフィスの机の高さが720mm( 一般社団法人 日本オフィス家具協会(JOIFA)が推奨するオフィス机の 高さ)つまり、飛沫防止パーテーション高さのスタンダードは、 680mmになります。」 まさに、withコロナの新しい生活の新しい常識のカタチが 見えてくるのです。 そこからさらに、フェイスシールドや飛沫防止パーテーショ ンが常時化、常設化していくと、より快適フェイスシールドや、 シールドやパーテーションの除菌消毒方法や抗菌、抗ウイ ルス加工、もちろんとさらなる進化が求められます。 Withコロナの先に見えてくる課題と進化する解決へ の道へ。 現在、ウィズコロナ安全行動基準プロジェクトでは、続々 と上がってくる様々な新しいコロナ対策に効果が素材や機 器、薬剤の情報をまとめながら、次のステップでは、具体 的な宿泊施設で想定されるコロナ対策の課題に対して、 各課題に対しての「守り」としてのコロナ対応(検温、 飛沫防止パーテーション、マスク、フェイスシールド、アルコー ルによる手指消毒、除菌消毒、)だけでなく「攻め」のコ ロナ対策を様々機器、薬剤での対応へシフトするのが。ま さにwithコロナでの新しいカタチです。 今後のwithコロナ時代の宿泊施設のハードだけでなく、 非接触技術などのソフトもシームレスに繋げていく新しいデ ファクト作りとして、「withコロナ・スマート化研究プロジェ クト」へと進化させていきたいと考えております。

RkJQdWJsaXNoZXIy NDU4ODgz