JARCLIVE10

JARC LIVE 13 就職活動中ですがまだ内定をいただいておりません。し かし、ホテルで仕事をしたいという気持ちは残っています。 ホテル業界への就職は厳しいですが、諦めることなく、イ ―はじめに国際観光学部を志望された経緯をお聞かせく ださい。 小学5年生の文化祭のときに、クラスの出し物を率先して 作りました。配置やルール、お客さまの誘導方法まで一人 ですべてまとめたりしました。当日はお客さまに大勢来てい ただき、担任の先生から“風間さんがいたから成功したね” と言われました。大人から褒められたことがとてもうれしかっ たです。そのときこんな風に企画して運営することが好きだ と感じたのです。その後、中学の体育祭や文化祭でも、1 人で全て組み立てました。幹事として、全員参加で楽しみ ながら準備ができたことは、とても楽しかったです。そして 高校のときに将来の夢を決めなさいと言われ、“そういえば 企画・運営が好きだった”ことを思いだし、皆に喜ばれるた めの企画・運営をやってみたいと思ったのです。ちょうどそ のとき、東洋大学 国際観光部のオープンキャンパスを聞いて “楽しそう”と思ったことがきっかけで受験に至りました。 ―はじめはホテル業界を志望されていなかったのですね。 AO入試ではじめは旅行会社を志望していました。自分 で企画したパッケージツアーを組んで、楽しんでいただけれ ばという思いでした。ところが講義を聞いているうちに、自 分のアイデアよりも参加人数を重視していることや、地方創 生を考えたとき、行政が絡むと企画から実施までに時間を 要し、自由な発想で旅行を企画することができない実情を 知り、だんだん夢が薄らいできたのです。 ―確かに予算は十分あるのですが、スピード力のある商品 開発は難しいですね。 AO入試の場合は選択したコースは4 年間固定なので すが、志願して2年生から観光プロフェッショナルコースへ変 更しました。2 年生 4月の段階ではインターン生として旅行 会社で現場体験する予定でしたが、コロナ禍でインターン が中止となりました。ますます旅行会社への就職したいとい う気持ちは色褪せ、2 年生後期はホテル分野に関するさま ざまな講義を受講したのです。そのとき、客室や宴会場の 活性化を目的としたホテル業界へのプレゼンを行なう機会が あり、参加された企業様から“その企画面白い”とお褒め の言葉をいただき、このときを分岐点に、将来目指す道を切 り換えたのです。 ―風間さんから見てホテル業界の課題は何かと思われますか。 もともとホテル志望ではなかったことと、コロナ禍でインター ン生としてホテルで働けないためはっきり分かりませんが、 ホテルはホテルにこだわりすぎていると思います。ホテルは こうあるべき、ホテルは旅の疲れを癒すために眠る場所と 決めつけています。ホテルに寝具を卸しているイベント会 社の友人から“何かイベントはできないか”と相談を持ち 掛けられるようになったと聞きました。 ―いつも外部に丸投げしていたので、いざというときに自分 たちの力で企画することができない点は、厳しい現実に直 面した今、深刻な課題です。 旅行するとき、宿泊が目的ではなく、観光やレジャー、 文化体験などが目的であり、目的を達成するためにその近 隣で宿泊先を探します。もし、泊まってみて楽しかったら、 また泊まりたいと思います。まず、ホテルは宿泊ありきの考 え方を変えるべきだと思います。ホテルで滞在している時 間は長いです。だからこそ、お客さまに喜んでいただける 企画やサービスは限りなくあります。ホテルも観光地の一つ と考えてほしいです。 ―最後に10 年後はどうありたいと思っていますか。 いつまでもお客さまとかかわっていたいです。楽しんで いただくことを感じたいので、まずは宴会サービス、法人 営業の仕事を学び、将来的には宴会サービスの要として スタッフや関連する企業様との連携を図り、皆に喜んでい ただける宴会を作り上げていきたいです。 3年生 風間 葵さん 好きな企画・運営ができるホテル業界の道へ ~人に喜ばれる宴会サービスの要となり 喜んでいただける宴会を創りたい~ ンターンシップの経験を生かして念願のホテルマンになりた いと思います。 S T A F F C L O S E U P

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