JARCLIVE1

16 2020年の東京五輪を目前に控え、ホテルの開 業ラッシュ、ホテルと旅館のリニューアルラッ シュに拍車がかかってきた。アウトバウンド 1700万人に対して、訪日外国人3000万人もクリ アする勢いが日本の観光を産業化しつつある。 そしてこのうねりが日本の都市部のみならず、 地方も活性化する起爆剤となり得る可能性が強 くでてきた。つまり、「観光」が地域を前進さ せるエネルギーを秘めているのだ。この躍動感 を支えているひとつが、人間相手のサービス産 業、おもてなし産業の代表選手でもあるホテル・ 旅館だ。 そしてこの宿泊施設は様々な協会、団体、組 合を結成して互いに連携し、精神的、情報的、 地域的なつながりを作り上げてきた歴史があ る。しかし、この宿泊施設と併走するサポーター 達や関連メーカーのつながりはか細く、弱い。 それを解消すべく、彼等の情報ネットワークを 少しでも有機的にし、宿泊マーケットにより動 きのある形で寄与しようとしたのが「JARC」 だろう。 言うまでもなく、観光産業は宿泊施設を軸に、 交通事業のインフラや多彩な関連メーカー、そ してメディアなどを包摂したものだ。それを受 けてこの「JARC」は企業力、商品力、情報力、 そして人間的なエネルギーなどをあざないなが ら、ホテル・旅館市場に貢献していこうという 高い志を有するものであると信じたい。 変化のスピードが加速する市場にあって、時 に挑み、時に補完し合いながら、宿泊施設の発 展や底上げに、そして観光産業のダイナミズム に役立つ「JARC」であってほしいものだ。 プレスボード 株式会社柴田書店 取締役 編集部部長 取締役 企画部部長 阿部 貞三 株式会社 柴田書店 2018年創刊55年を迎えた「月刊ホテル旅館」を軸に、 「月刊食堂」「月刊専門料理」の各月刊誌もすでに創刊 50周年を経ている。 「宿泊・外食・料理」の3ジャンルをおさえた雑誌と 書籍の刊行を続け、『皆様方の商売のお役立ち』を出版 事業の使命としている。 そして、柴田書店は東京五輪の2020年には創業70周 年を迎えることになる。

RkJQdWJsaXNoZXIy NDU4ODgz