コーヒーは農地にマシーンを入れ、工場の近代化を突き詰めれば安価な量 産が可能である。 ただ、オートメイション化された管理の元で作られたものは、完熟した コーヒーの実をひとつひとつの手摘みするのとは違い、味に雑味が出てし まうのも否めない事実なのだ。 ジョンは、コーヒーの樹々の下を敢えて滋養のある下草で埋め、自らの養 蜂場で授粉用の蜂を育て、ハワイの自然に決して逆らわない生産をモッ トーとしている。そして収穫した豆は、味わいを浸透させるためにコー ヒーの実の果実部分をわずかに残して豆を取り出す、セミウォッシュド 製法を採用している。 コーヒーの実は機械で果実部分を丸ごと洗い流してしまうのが業界の「普 通」なのだから、他のコーヒー農園には信じられない手間をかけたこだわ りと言える。 さらに驚くべきは、これら自然農法・製法のどれもが、ジョン自らの幾重 に及ぶ試行錯誤と研究の果てに、データに裏付けされた結果として採用し ている点だ。
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